被災者と言葉を交わす天皇陛下=2011年5月11日、福島県相馬市の市立中村第二小学校で(代表撮影) 天皇、皇后両陛下は22日、甚大な被害を受けた能登半島地震の被災地を訪問され、被災者らを見舞った。 大きな災害に遭い、傷ついた国民に寄り添ってきた皇室の「あのとき」を振り返る(この記事は「週刊朝日」に2018年2月24日に掲載された記事の再配信です。 肩書や年齢等は当時のもの)。 * * * 天皇、皇后両陛下(当時)は、なぜ被災地を巡るのか──。東日本大震災発生から7カ月後の2011年10月、皇后さまが誕生日に発表した文書をきっかけに、朝日新聞社会部の皇室担当記者の取材が始まった。そこからの両陛下…