ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736) 神話とお笑いと、どっちがお好き? 前回、1750年代のフランスに巻き起こった「ブフォン論争」を取り上げました。 フランス音楽とイタリア音楽、どっちが優れているか、という大論争です。 王権神授説のもと、神の代理人である国王を讃えるべく、神々の世界をこの世に現わしたフランスオペラ。 リュリからラモーに至るまで、ヴェルサイユ宮殿を音楽にしたような華麗な世界を伝統的に紡いできました。 これに対し、イタリアのバンビーニ劇団が、イタリアの作曲家ペルゴレージのオペラ・ブッファ『奥様女中』(奥様になったメイド)を上演したところ、大人気を博しました…