映画「女と男のいる舗道」(1962)を見る(なぜか見逃していた作品)。 女優を夢見ながらパリのレコード店で働いているナナ(アンナ・カリーナ)。ある日、舗道で出会った男に体を売ってしまう。そこから先はあっという間の転落人生。そんな様子が淡々と、まるでドキュメンタリーのように描かれる。「全体が12景(章でなく)からなる」という言葉がある。ジャン=リュック・ゴダール監督。84分、モノクロ。 女優アンナ・カリーナは、1960年、ジャン=リュック・ゴダール監督の作品「小さな兵隊」の主演に抜擢され、翌年ゴダールと結婚。同年「女は女である」で、ベルリン国際映画祭女優賞を受賞。「女と男のいる舗道」はゴダール作…