家の前の道を、男子高生が大きな声で歌いながら、自転車で通り過ぎて行った。とても上手とはいえない。恥ずかしくはないのだろうか。 その後から、自転車に乗った女子高生が三人、短いスカートで、恥ずかしげもなく通り過ぎて行く。寒っぶいのに、おいど冷えるでと思いつつ、「女学生」という懐かしい言葉が頭をよぎった。 自由奔放に振る舞うのは若者の特権で、今に始まったことではない。 明治の33年に「ハイカラ」という言葉がつかわれ出した。「ハイカラー(=高い襟=ワイシャツ)」からできた言葉で、〈西洋かぶれ・気障な当世風〉という意味だ。 ♪チリンリンと出で来るは シルクハットに燕尾服 ゴールド眼鏡を鼻の先 ゴム輪の人…