GOD SAVE THE QUEEN 森博嗣の著作。
2113年の世界。小型飛行機で見知らぬ土地に不時着したミチルと、同行していたロイディは、森の中で孤絶した城砦都市に辿り着く。それは女王デボウ・スホに統治された、楽園のような小世界だった。しかし、祝祭の夜に起きた殺人事件をきっかけに、完璧なはずの都市に隠された秘密とミチルの過去は呼応しあい、やがて――。神の意志と人間の尊厳の相克を描く、森ミステリィの新境地。 製品紹介より引用
(コミックス/絵:スズキユカ)
件名の通り、2021/4/1~4/14で講談社文庫、講談社タイガの作品の多くが50%pt付与で実質半額なので森博嗣作品を羅列する。 すべてがFになる【S&Mシリーズ全10冊合本版】 (講談社文庫) 作者:森博嗣 発売日: 2014/10/17 メディア: Kindle版 4,278円(ポイント付与2,139pt)。 単巻で10冊揃えると倍以上の9,999円なので、その半額で合本版が買えるうえにポイントも50%付与されるのでかなりのお値打ち。(もちろん、中古の紙で揃えればもっと安く買えるかもしれないけど) 「すべてがFになる」のデビュー作から始まる森博嗣の長い作品群の幕開け。 正直私は最初に「す…
【1】孤島の鬼 江戸川乱歩さん ☆3.8(5段階中) セクタンで引用しているので、今回はこれについて感想。 <微ネタバレ> BLですね。この時代にはそういう言葉はなかったでしょうが。 愛から来る狂気ですね。 色んなことが起こりますね。婚約者が殺されたり、密室トリックで壺の中に少年を隠れさせたり、シャム双二のことやら……。 全体的に暗いですね。そして、歪ですね。そこがいいところでもあると思いますが。 libre-inc.co.jp 【2】迷宮百年の睡魔 森博嗣さん ☆4 1ブログにつき、1作品にする予定だったけど、今日無月さんの小説を読んでいて、これを思い出したので。 女王の百年密室の続編ですね…
なぜSOXLか 野村週報2021新春号に「テレワーク、オンライン教育の普及、5G(第5世代移動通信)の基地局・同スマートフォン、クラウドの成長等から半導体サイクルは22年ぐらいまで上昇局面を辿るとみられる。」と書いてあり、なるほどと思ったためです。 あと、「半導体」という語感が何となく好きだからです。近未来感があります。 ここ数年近未来SFの本を読んでいることも影響している気がします。(森博嗣の「女王の百年密室」~「WWシリーズ」) 購入のタイミングは、考えてもあんまり意味がないらしいですが(インターネット調べ)、52週高値を叩き出した日に買付も気が進まないので、とりあえず毎週金曜に1枚買付る…
2020年読書記録のまとめ。 昨年は、例年になくたくさんの本を読みました。数えてみると、去年の倍。たくさん読んだ分、心に残った本も多かった一年でした。 しかし、その割にはあまり感想を書けていない&ブログの更新が出来ていない。『授乳』(村田沙耶香著)や『家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか』(リチャード・C・フランシス著)など、印象深かった本の感想すら書けていない。今年は頑張る。 こうやって見返すと、相変わらず小説中心の読書だなと思う。アニメ『PSYCHO-PASS(1期)』に、はまりにはまっていたことがばれてしまう……2020年の読書メーター読んだ本の数:125読んだページ数:4067…
社会的引きこもり 1998年初版。2000年9刷。 このころは斎藤環氏の著作を読んでいた。 鬼切り鵺子 ルピナス探偵団の当惑 イニシエーション・ラブ 安かったし話題だったから確保していたがずいぶん後になって読んだ。 叙述トリックはやはり性に合わない。 神様のパズル 面白かった記憶があるが内容は忘れた。 高校事変 著者は多作なようだし、書き飛ばしている印象だったが、後で続編もいくらか出ていると知って納得。 深見真、鈴木貴昭などの名前を知っている人にはミリタリーネタ的に物足りないと思う。 キャラクター小説にもなりきれないし、百合っぽい描写も狙っているとしたらおそらく失敗しているので、そんなに続編が…
今週のお題「読書感想文」 森博嗣さんの長編SFミステリ、女王シリーズの二作目『迷宮百年の睡魔』を再読しました。 これがなんとも捉えがたい一冊で、うまく感想文が書けそうにない。 前作と同じく人間のミチルと初期型ウォーカロン(ロボット)のロイディのバディが主人公。ジャーナリストのミチルは、長年外部からの取材を断っている自主独立の島イル・サン・ジャックを訪ねる。その島の王宮モン・ロゼで出会った女王メグツシュカは前作『女王の百年密室』で出会ったルナティック・シティの女王デボウの母親であるという。そして起こる殺人事件。ミチルとロイディは否応なく事件に巻き込まれていく。 四季シリーズとWシリーズを繋ぐミッ…
私は図書館に行くとき、「これを借りるぞ!」と決めて行きます。(選ぶ時間で疲れるし、お家でゆっくり読みたいので)でもこの本は珍しく、たまたま手に取って最初の三行読んで借りました。私のように無気力な人は、きっとみんな最初の三行で読みたくなります。…言い過ぎかな? PIRO4DによるPixabayからの画像 危険を避け、できるだけ頑張らずにすむ道を吟味し、最小の力で人生を歩んできた高橋青年。彼の運命を変えたのは、入社した「銀河不動産」だった。奇妙な「館」、衝撃の連続。究極の森エンターテインメント。(「BOOK」データベースより引用) 内容 森博嗣の小説は、女王の百年密室やヴォイド・シェイパ、スカイ・…
15年ぶりぐらいの再読。森博嗣さんの『女王の百年密室』。我が家には何故か単行本と文庫本の両方がある(『女王の百年睡魔』も二冊ある。『赤目姫の潮解』は単行本だけ。文庫版解説はブログ「基本読書」の方が執筆されているので、文庫でも欲しい気がする)。15年前は単行本で読んだので(意外と覚えているものだ)、今回は文庫本で読んだ。 アンソロジー『日本SFの臨界点』を読みSF熱が高まったので、以前から読み返そうと思っていた本書に手を伸ばした。Wシリーズを読み終えたら、WWシリーズを読み始める前に復習しておこうと思っていたのだ。思っているままに時間が過ぎ、WWシリーズはすでに4冊も刊行されている。私の読書スピ…
筆者が一番好きな作家は森博嗣先生です。 森先生の作品はミステリ作品として面白いというのは勿論、登場する数々のキャラクターが魅力的なのが特徴です。中でもいわゆる天才キャラを書かせたら森先生の右に出る者はいないでしょう。天才を生み出すことができるのは天才だけなのです。この天才キャラ達を中心とした知的でセンスのある会話や文章こそが森作品の醍醐味であるといえます。 そんな森作品には、心に残る名言が幾つも存在しています。天才は良いことを言うのです。そこで、森先生の小説の中から個人的に好きな名言、というよりはお気に入りの一文を下記にまとめてみました。全てのシリーズを対象とすると膨大な数になってしまう為、今…
あらすじ 関連記事 お気に入りの一文 感想と考察(ネタバレあり) あらすじ 旅の途中で道に迷ったサエバ・ミチルとウォーカロンのロイディは、高い城壁に囲まれた街に辿りつく。高貴な美しさを持つ女王、デボウ・スホの統治の下、百年の間、完全に閉ざされていたその街で殺人が起きる。時は2113年、謎と秘密に満ちた壮大な密室を舞台に生と死の本質に迫る、伝説の百年シリーズ第一作。 出典元:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000212554 関連記事 www.jenik29.com www.jenik29.com お気に入りの一文 たぶん、あそこで道を…