4月の始め、ようやくほころび始めた今年の桜。この時を待っていた。大好きな映画「マザーウォーター」を観た。 季節ごとに観たくなる映画はわたしの中で風物詩になっていて、桜の咲き始めた頃だったら断然「マザーウォーター」。京都を舞台に、疏水沿いに住む4人の女たちが付かず離れずの程よい距離を保ちながら周囲と関わり合い変化していく日常を淡々と描いている。 4人の女性、ウイスキーバーを営むセツコ、珈琲店を開くタカコ、豆腐屋のハツミは他の地から京都に流れてきたようだ。もたいまさこさん演ずるマコトだけが違うのかな? まだ桜の蕾も固いころに出会い、少しずつ膨らみ、咲き、満開になるように友情が育まれていく。 疏水沿…