【好き好き大好き超愛してる・舞城王太郎】 「あの、非常に言いにくいのですが・・・。」 有楽町の交差点で信号待ちをしつつ、私は意を決して口を開いた。 「あの・・・女性に花を一輪わたすというのは、それは好きですって言ってるようなものかと。」 っえーーーーーーーーー!! 向こう岸にいる家族連れがこっちをビクッと振り向いた。一家の母と思われる女性がものすごい目つきで我々を睨んでいる。 「声が大きいですって。」 「すみません。。」 「きっとそれをもらった女性は、花の意味を調べて色々考えちゃうかと。」 「そうなんですか??なんで言ってくれなかったんですか!?あーもう!遅いですよ!今更!!」 言ったよ。言っ…