彼女は頭が悪いからという本を読んだ。相当序盤から理由のわからない不快さがあり読むのが大変だった。読み終えてからも実際の事件を調べたり、加害者の現在が気になって調べてしまった。加害者被害者どちらに対しても思うことがあり、後味が悪い小説の中でも読了後にここまでもやもやしているのは初めてだ。 内容は東大生と女子大のインカレで実際に起きた強制わいせつ事件を被害者加害者の視点から描いた小説だ。フィクションだが実際の関係者のインタビューを元に小説を書いているため文中に出てくる固有名詞が妙にリアルで自分の生活の中の出来事や人と接しているときに感じることとも重複する部分があり生々しかった。被害者加害者の中学生…