今回は、「彼女は頭が悪いから」(2018年)を読みました。 彼女は頭が悪いから (文春文庫) 作者:姫野 カオルコ 文藝春秋 Amazon 本書は、 2019年に第32回柴田錬三郎賞を受賞し、 同年4月の東京大学入学式で祝辞に招かれた上野千鶴子も本書のきっかけとなった事件に言及している、学歴社会を批評した小説です。 読み終わった時の感情は正直、胸糞悪いし、とても辛いです。でも、私たちが考え、解消していなければいけな格差の問題が詰まっていて、とても考えさせられる作品でした。ネタバレを含みますので、これから読まれる方はご注意ください。 この小説が書かれたきっかけ ラジオで聞いた東大生5人が1人の女…