日本共産党の女性を中心に結成された、「家族民主化既成同盟」は、戦後、民法改正された昭和22年7月の直前の5月に、「共同親権」を要望していた。この「家族民主化既成同盟」には、「婦人民主クラブ」という赤石千衣子氏(法務省法制審議会委員)が共同代表を務めたことがある日本共産党の団体も入っている。 <家族法民主化期成同盟の決議・修正希望条項> 婚姻、離婚、私生児認知などの場合に、子と氏を同じくする父母の一方のみが其の子に対し親権を有するのは不当であるから父母は親としての関係に基き常に子の監護、教育について権利・義務を有するものとすべきである。 当時、離婚後の親権は「父親」にあった。明治憲法の家父長制の…