→子供
「子供の“供”は蔑称であるからひらがなで書くべきである」と主張する人たちもいるのだが、本来、供は単純に複数を意味するものであるから、漢字とひらがなをまぜて書く「子ども」という表記はおかしい、と主張する人たちもいる。
文化庁の『言葉に関する問答集』によると,「こども」はもともと「こ(子)」に複数を表す接尾語「ども」が付いたもので,万葉集のころは複数を意味していたが,その後,しだいに単数・複数に関係なく用いられるようになってきたとある。
以上の歴史的経緯から「供」が蔑称であるとする説明は誤りであるが、「権利主体としての存在」であることを強調するために「子ども」表記をするといった説明がなされている。もともとの「子ども表記」提案者は羽仁説子とされる。その後家永教科書裁判の1970年7月の「杉本判決」に「子ども表記」が使われ、それが教育関係者らに広まっていったものと考えられる。