今から遡ること46年前、京都の紫明(しめい)小学校6年生になった時に、それまでなかった美術部が突然出来たので、我先にと飛び込みました。顧問は林伊織先生です。 中学校時代の担任は苗字だけ覚えていて、高校になると苗字さえ思い出せないのですが、何故か小学校時代の担任の先生の名前だけはフルネームで記憶しているのが不思議です。 林伊織先生は、月に3、4回しか部活でお会いしないのに、その佇まいの気品や、それを体現するかの様な名前の響きが印象強く残っている稀有な恩師です。 卒業アルバムも白黒だった時代。丸刈り頭のヒョロッとしたのが私でして、当時は親戚からは〝もやし〟と言われ、学校では〝スロービデオ〟と言われ…