私は病気などの相談を受けると、現在の困っている症状や悩み事の解消法を考えるだけでなく、過去の出来事や日頃のクセなどと病気の関連性も考えています。 そして、相談が上手くいっても、上手く行かなくても、相談者の5年後、10年後、と続く将来の姿も想像して、できるだけ良い状況となるような提案を心掛けています。 「子宮内膜症」であれば、社会的には晩婚化や晩産化が子宮内膜症の増加や悪化につながるとされますが、漢方の立場からは瘀血や血虚や冷えなどが関連してきます。 したがって、いわゆる体質改善の漢方薬として、瘀血を改善する駆瘀血薬、血虚を改善する補血薬、冷えを改善する温裏補陽薬、などで症状の解消を図ります。 …