論語 子路第十三(1〜3)〈白文・意訳・所感〉 『子路問政、子曰、先之労之、請益、曰、無倦、』 論語子路第十三 1(全文) ○「子路問政、子曰、先之労之、」 ▶子路、政を問う。孔夫子はいわれた、常に民の先に立って働く、そして民を労ることだ。 ❖子路、えっへん顔で政を問う 衛の大夫、孔悝に仕官して領地の行政官を務めていた子路は、改めて師に政とは何かを問う。 夫子は、この愛弟子の気性を既知している。 衛の地で、(教えた通りに)子路らしく何ごとも先頭に立ち、民を労り、公正無私、猪突猛進で政治に取り組んでいる評判も聞き及んでいる。 故に、この言葉は答え合わせであり、子路が、師よ、どうでしょうか、との問…