ある日の午後、研究室で資料を整理していると、二人の学生が入ってきました。 「先生、この問題、教えてください!」 手にはSPIの問題集。 頼られるのは嬉しい反面、文系の私にとってSPIに絶対の自信があるわけではありません。少し身構えながらページを覗き込むと、幸いにも解けそうな問題でした。 「どれどれ」とメモ用紙を取り出し、計算の手順を一つずつ書き込みながら説明を始めました。図を添えて解説すると、学生たちは真剣に聞き入り、「なるほど」とうなずいています。 説明が終わったとき、私は胸を張り、少し誇らしい気分になっていました。 ところが次の瞬間。 一人が私の字をじっと見つめて、ぽつり。 「先生って…こ…