本。ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーの主著Sein und Zeitの邦題。存在一般の意味を問う。全集版などでは『有と時』と訳される。 形而上学に於ける「存在の問い(Seinsfrage)」の復興や実存哲学の隆盛・発展に多大な影響を与えた。 ISBN:4121600517、ISBN:4121600533、ISBN:412160055X
時折ブログを拝見させていただいております。貴重な資料の数々たいへんありがたく深謝いたします。私はまだ日蓮正宗寺院に縁して〇年目、登山もまだ〇回しか内拝できておりません。御書はひととおり目を通しましたが、まだまだこれからの幽霊です。 現在〇歳で、昭和〇年頃最初に親を折伏したのが創価、幼稚園児のその頃はじめて個人宅の本尊に唱題をしました。ずっと創価ばかりが折伏(勧誘)していて一時期(破門後〇年程)創価に所属したのですが、あまりに日蓮正宗の宗旨から外れていたので詐欺に気が付いて脱会、〇歳でようやく本物に出会いました。門前折伏に逢いましたがスルー。〇寺寺院内に無断で侵入して唱題していたところ信徒に声を…
左から、ヴィトゲンシュタイン、ヒトラー、ハイデガー。1889年生まれの同い年。 それまでの哲学をひっくり返した天才、ヴィトゲンシュタイン。ナチスの指導者、ヒトラー。そして、究極の哲学書「存在と時間」を著した、ハイデガー。奇しくも時代を動かしたこの3人が同じ年の生まれであるとは。。。なかでも、ハイデガーは、私を宗教2世の呪縛から解き放ってくれた恩人。「存在と時間」は未完の大著。挫折の金字塔なのだ。なぜそれが上梓から100年を過ぎても、今でも問題の書なのか?それは存在論に正面から挑んだ、人類最初で最後の書だから。 皆さんは、一度でもこんな疑問を持ったことがあるだろうか?「なぜ何もないのではなく、な…
世界の名著 74 ハイデガー (中公バックス) 作者:ハイデガー メディア: 単行本 1.「私」という存在の否定 ハイデガーは「das Man」という概念によって、近代的な「自我」としての「私」を否定した。 川原栄峰によれば、ハイデガーの「das Man」という概念は、20世紀の人々に大きな衝撃を与えた。デカルトやカントなどが生きた近代以降、独立自存した「自我」としての「私」が存在することは、当たり前の事実として認められてきた。 一方、ハイデガーはこのような独立自存した「自我」としての「私」の存在を否定する。 今回は、ハイデガーの「das Man」という概念を、以下の2つの手順で検討する。 1…
5/14(土)なにかを善だと認めたのなら、これを捕えようと欲すべきだ。そうせずにいるのはたんなる怯懦である。(シモーヌ・ヴェイユ『根をもつこと(下)』冨原眞弓訳 岩波文庫 p68) まがいの無限性を追い求めずにいられない刑罰。これは、地獄そのものである。(シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』田辺保訳 ちくま学芸文庫 p117) どんな嫌悪をも、自己への嫌悪にかえること……(p292) 5/14(土)・ピエール・ルヴェルディ『死者たちの歌 詩集』(佐々木洋訳 七月堂 2021.8)・福永武彦『廃市』(P+D BOOKS 2017.7)・『金井美恵子詩集』(現代詩文庫 1973.7)・木田元『ハイデガ…
高校生くらいでは読めない 具体的な理由 リズムの把握が重要な理由 高校生くらいでは読めない 入門書を書いている日本人の先生は、ドイツ語などの外国語の原文を読んだプロなので、その外国語文的な考え方を元に文章を考えているからです。 だから外国語的基礎知識が無い高校生くらいの学力の人には読み難いです。 読み難い、読みたくない、と思ったら今は読める時期ではないので、本棚にしまって、もっと簡単な本を探しましょう。 おすすめは「まんがで読破」系の本か、100分de名著のテキストが、前知識無くても読める本当の入門書だと思います。読みやすいです。 方法序説 (まんがで読破) 作者:デカルト イースト・プレス …
良心の呼び声の性格をより根源的な仕方で捉えるために、私たちは、ハイデッガーの「『それ』が呼ぶ」という定式に着目してみることにしたい。 「呼び声はそれどころか、私たち自身によって計画されるものではまったくない。準備されるものでも、随意に遂行されるものでもまったくない。『それ』が呼ぶ。期待に反して、否むしろ意志に反してすら呼ぶ。」(『存在と時間』第57節より) まずは、文脈を確認しておくことにしよう。私たちの生においては、あたかも日常性を突き破るようにして、呼び声の経験とでも言うべきものが降りかかってくることがある。すなわち、「あんなことを言うべきでは/するべきではなかった……」とか、「誰から言わ…
恋に萌える親父の現存在から英雄的現存在へ。未完であることを無視すればドイツロマン派ものとして「存在と時間」は一種の哲学騎士道小説でもある。ただ主役はアラフォー親父で影のヒロインは20代前半の内向的な文学少女である。ハイデッガーは才能はあっても特別な人ではない。だから恋においてはある意味馬鹿正直でいかにも小心でずるい妻子持ちの男としてありがちな話だとは思える。ただその色好みが地位獲得への野心を膨らませて政治的な傾向に便乗して己の権勢を小賢しく固めようとするのは醜い。でもそうなりがちなのだろう。ドイツの大学は様々な分野でユダヤ系の人たちが才能を発揮していた。それを快く思っていない「アーリア系」の人…
「すゝめ」は雰囲気で書いたものであり、別に上級者が書くことじゃない。 某You Tuberはモチーフ武器の霧切と大差ないと言いますが、実際問題として、育成難易度は段違いに高くなりそうです。 氷2セットと攻撃2セットで組む分には同程度。しかし氷4セットを組む場合は別でしょう。氷4セット効果+磐岩結縁+氷共鳴で会心率が100%を超えてしまいますから。 これも多くのYou Tuberが語ることで、故に神里綾華は霧切なのです。 もう少し詳しく書きましょう。 まず神里綾華というのは「モルガナ」「神羅天征」などのパーティで真価を発揮するキャラクターとなります。これは神里綾華が「氷風を彷徨う勇士」という聖遺…
「存在と時間」は未完であり主要部である2/3が刊行されていないのであるけれども、刊行された部分の第一部の第一編と第二篇を前半と後半と考えると、前後かなり様子が異なるようにおもえる。前半は現存在として生き生きとした個々の意識的な有り様でありそれは芸術表現の土台となりそうなものである。後半いきなり説教調になり畳み掛けるように「生きるとは何か?」と講釈し始めるのである。さてハイデッガーはもはや本国ドイツでも良からぬ人となっているそうで、今更誰も人格者などとは思っていない。日本でもそれなりに知識人に人格者であることを希望することが多いがそういう面からするとハイデッガーは失格である。しかしそもそもハイデ…
説明しなければならないのは自意識の自立性であり一種の「統一感」という錯覚であろう。私の意識は実際のところ眠りとともに常に消滅しているともいえる。全身麻酔を経験したことのあるものなら全くごっそり「時間」がトルツメされた感覚を知っているだろう。認知症の意識はわかりようがないけれども、意識はあきらかに記憶や学習に大きく左右されておりそれが変われば何かがかわるだろうと思う。そもそも私がここにいてこうしているという「了解」にはとてつもない量の情報量が関わっているということもできる。それが失われるとそれこそ「私はここで何をしているんだ?」ということになるけどその途方に暮れている「私」とはなんだろう。認知症…
*単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 出版年月 著者 論題 書名・雑誌名 出版社 媒体 頁数 内容 注目点 2004 清水克行 織豊政権の成立と処刑・梟首観の変容 室町社会の騒擾と秩序 吉川弘文館 著書 240 つまり、これら4点を総合すれば、中世京都において「五条」ないし「六条」近辺は、現実の生活のうえでも、信仰の意識のうえにおいて、共通して都市の境界、もしくは周縁地と認識されていたのである。あるいは、より厳密を期すならば、境界としての性格は「五条」の方が強く、「六条」は境界外の地、周縁地としての意味をもっていたというべきかもしれない。…
第一部第一編読了。さて最後の方でやたら問いかける文が多くなるのが気になっていた。そして第二編の頭(45節)は問だらけ。「〜であるか?」「〜といえるのか?」みたいな文が多い。もちろんこれまでもなんらかの導入的なところで問いかけは出てきたのだけど。勘繰るに(というか周辺史実的にも)考えながら書いているのである。だから断定よりも問題意識が先になるのは当然といえば当然なのだ。これから時間的なことについて語るわけなのだけどまさにここからこの著が予定の1/3で終わった理由が出てきそうではある。しかし私はこの未完の理由はそうたいしたことではないのではないかと思う。木田元氏の「存在と時間の構築」という岩波現代…
良心の呼び声についての考察を深めるために、「呼び声は通り過ぎる」とハイデッガーが語っている事態について、掘り下げて考えてみることにしたい。 「現存在は、他者たちとじぶん自身にとって現存在として世間的には理解されている。そのような現存在が、この呼びかけにあってはとおり過ぎられる。[…]まさしくこのとおり過ぎることにあって呼び声は、公共的な威信にかまけている〈ひと〉を無意義性のなかへと突きおとす。自己はいっぽう、呼びかけられたことにおいてこのような避難所や隠れ家を奪われて、呼び声によってじぶん自身へと連れもどされるのである。」(『存在と時間』第56節より) ここでの「通り過ぎ」について、二つの観点…
5時過ぎ起床。ボーッとした頭のまま記事書き。6時半頃から動き出す。支度して早めに家を出る。電車が遅延してたけど問題なし。仕事。ぼちぼちやる。フリーペーパーの記事考えたり。小休止。定時で退勤。自転車がパンクしてた。修理に出して一旦帰宅。土田世紀「現金を燃やす会」を読み始める。自転車取りに行って戻り。夕食。昨日のお惣菜と味噌汁、納豆、ブロッコリーのサラダを食べる。「現金を燃やす会」読み終わる。録り溜めていた100分de名著、ハイデガー「存在と時間」第一回を観る。ギターの練習。あー...土田世紀の読んだやつ見返して、まだ読んでないやつ全部読みたい
こんばんは。いつもの読書のまとめです。 戸谷洋志『NHK100分de名著 ハイデガー 存在と時間 』(NHK出版) 久しぶりに思想ジャンルに手を広げてみようかと思って読みました。倫理で習った以上の知識がなかったので、読み物にはちょうどよかったです。 辻田真佐憲『天皇のお言葉 明治・大正・昭和・平成』(幻冬舎新書) 明治・大正・昭和・平成の天皇の語録とその背景を説明した書。昭和天皇のあたりの戦争関連の生々しいやりとりが興味深かったです。 濱口桂一郎『ジョブ型雇用社会とは何か ー正社員体制の矛盾と転機』(岩波新書) 最近ジョブ型雇用が話題だしな、という軽い気持ちで買ったのですが、現代の日本の雇用形…
4/30(土)『梶井基次郎全集』(ちくま文庫 1986.8)を買った。 4/30(土)僕は僕が苦しんでゐるのを人に見られることを恐れる。それなのに、自分の傷を自分の指で觸って見ずにゐられない負傷者の本能から、僕は僕を苦しませてゐるものをはつきりと知りたい欲望を持つた。 僕はあらゆる思ひ出を恐れ、又、僕に新しい思ひ出を持つてくるやうな一つの行爲をすることを恐れる。そのために僕は僕自身の影で歩道を汚すより他のことは何もしようとしない。 時間は苦痛を腐蝕させる。しかしそれを切斷しない。僕は寧ろ手術されることを欲した。(堀辰雄「不器用な天使」) 僕はしみじみと、愛し合ふことは、苦しめ合ふことであるのを…
つづいては、駅選びです。 「だいたい湘南」とは言ったものの、広義の湘南はとっても広いです。 ローカルの方々に定義の話をすると怒られるかもしれませんが… 主に働くことが多いのは品川・新橋・東京といった都内でも東寄りのエリア。 新宿・渋谷方面はあまり使いません。 このあたりに真っ直ぐ行くことを考えると、東海道線・横須賀線・京急線あたりがターゲットとなってきます。 ①横須賀線や京急線の利用が前提となる、逗子市・鎌倉市方面。 逗子・葉山は、学生時代最も多く足を運んだ、私が一番好きなエリアです。 特に一色海岸は、日本中で一番好きな場所といっても過言ではありません。 一方、住むとなると、山と海に囲まれる複…
I wanted to be everything you see あなたが見るもの全てになりたいの But I went the wrong direction, you needed some perfection でも、間違った方向に進んだの、あなたは完璧なものを求めてたのに And I'm not sure why but I will see you soon なんでかわからないけど、またあなたに会いたいって思うの (I guess I have to take you, I'm deteriorating) (あなたを連れて行かないといけないわ、私は悪化してるから) Feelin'…