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存在論的差異

(読書)
そんざいろんてきさい

(独語:Ontologische Differenz、英語:ontological difference)
マルティン・ハイデガーによって定式化された、「存在(Sein)」と「存在者(das Seiende)」との差異のことである。
彼によれば西欧哲学・形而上学史は、一貫して「存在忘却」という空隙に陥ってきた、のであり、今こそ高貴ある歴史的由来を本来は含み込んで居る筈の、「存在への問い」を我々が「取り戻し」、その反復する「問いの意味」を明らかにすることが、まさに反復的に「問い求められている」としたのであった(これらについての最も有名な概要は、かの彼の主著と見做されることが殆どであるところの『存在と時間』に既述されているところである。)。
しかし我々は既に、例えば存在論・形而上学を本領とすると言われる中世哲学に於いて、或る種の存在論的差異が既に、また更に、定式化さえされていたと言いうると想うのである。

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