戦国時代の中国は斉の国の公族。戦国四君の一。本名は田文。 宰相となるなど権勢を誇り、食客三千人を数えた。史記孟嘗君伝の主役。
秦に出かけてうっかり捕まりそうになったが、「鶏鳴狗盗」で脱出に成功。 斉に戻って宰相となるも、王に疎まれて魏に逃亡、昭王に仕える。その後、燕の楽毅によって斉は滅亡寸前に追い込まれるが復興し、孟嘗君も帰国。 自立して薛で諸侯となり、紀元前279年頃そこで没する。
うっかり画像を消してしまったのでリライトしています(。・ω・。) 夜をこめて 鳥の空音は はかるとも 世に逢坂の関は許さじ まだ夜が明けないうちに、鶏の鳴きまねでだまそうとしても(函谷関の関守はともかく、あなたと私が違うという)逢坂の関は(通すことを)決して許さないでしょう。利口な関守がおりますよ。 百人一首でも知られています。 この歌は、枕草子「頭の弁の、職に参りたまひて」の中に出てきます。 頭の弁が、中宮様の居る部屋に参上なさって、(私と)話などしていらっしゃった時に、 「世がすっかり更けてしまった。明日は天皇の物忌みなので、籠もらなければならないから、丑の刻になってしまったならば不都合で…
ウクライナが、かつてのソ連の中でも、重要な位置付けだったことは想像に難くない。 チェルノブイリ原発があり、核兵器が配備され、不凍港があったわけで、立地からも、今回の問題の発端となったように、西側陣営との最前線に位置している。 ソ連崩壊時には、戦闘機などの軍事兵器を多く引き継ぎ、世界第3位の核兵器保有国になったことから、瞬間的な軍事力はかなり高かったと聞く。 核兵器を手放した稀有の国であるが、代わりに得た安全保障というのは、たかだか数十年しか効果がなかった、ということか。 また、ウクライナが手放した未完の空母が、中国に買い取られ、現在の空母・遼寧となっているのも有名だ。 とはいえ、ソ連がウクライ…
夜をこめて 鳥の空音は はかるとも 世に逢坂の関は許さじ まだ夜が明けないうちに、鶏の鳴きまねでだまそうとしても(函谷関の関守はともかく、あなたと私が違うという)逢坂の関は(通すことを)決して許さないでしょう。利口な関守がおりますよ。 百人一首でも知られています。 この歌は、枕草子「頭の弁の、職に参りたまひて」の中に出てきます。 頭の弁が、中宮様の居る部屋に参上なさって、(私と)話などしていらっしゃった時に、 「世がすっかり更けてしまった。明日は天皇の物忌みなので、籠もらなければならないから、丑の刻になってしまったならば不都合でしょう。」 とっおっしゃって参内なさった。 その翌朝、蔵人の詰所の…
孟嘗君。 過去に読んだことがある気がすると思って、さくっと検索をすると、見つかりました。 matypoyo.hatenablog.com ほうほう、面白い。面白いと思った本を12年くらいたってから、すっかり忘れて購入してましたね。そして、読んだと思った感想もまったく同じと。。。 過去のを見直すと、宮城谷昌光さんの本読んでたと思ったのに、感想をぜんぜん載せてないですね。休憩期間に読んだものが多かったのかも。 こういうパターンがあるのを考えると、10年くらいたった本をもう一度読み直したら面白く読めるのかも。そして、違う感想を持つのかもしれないですね。 戦国時代って、複雑すぎるのと、秦に集約されてい…
今日は7月7日七夕の日、と言っても新暦ですから丁度梅雨の真っ盛りの中です。 今年の関東地方の梅雨入り宣言は、気象庁が仲々発表しなくて、それまでにかなり雨の日も多く、晴れて気温が結構高かった日もあり、下手すると梅雨入り宣言のタイミングが無い年になるのか、と若干危惧していましたが、6月14日に宣言が為され、それ以降結構雨の日が多くなって、最近では物凄い豪雨が全国(北海道は)的に襲ってくる日が続きました。従って浸水、がけ崩れなどの被害は後を絶たず、特に熱海温泉の土石流の被害は、目を覆う程の大災害となってしまいました。亡くなられた人々、影響、被害を受けられたすべての人々には、お見舞いの言葉をどうかけた…
2月の読書メーター読んだ本の数:68読んだページ数:23462ナイス数:283地雷グリコの感想読み手の裏をかくところが上手い読了日:02月28日 著者:青崎 有吾弁護側の証人 (集英社文庫)読了日:02月27日 著者:小泉 喜美子テスカトリポカ読了日:02月26日 著者:佐藤 究名探偵は嘘をつかない (光文社文庫)の感想デビュー作だからか色々詰め込まれてる。あとがきによると応募作を改稿したものらしい。読了日:02月25日 著者:阿津川 辰海共犯マジックの感想昭和の未解決事件の裏には不幸を予言するフォーチュンブックの存在があったという連作短編集。読了日:02月25日 著者:北森 鴻エステルハージ…
▼私の数少ない特技に、目を覚ましたとき何時間寝たかわかるというものがある。先日、ふと目覚めたとき“6時24分ぐらいかな”と思った。いつもならまた眠りにつくが、なんとなく枕元のスマホを手に取り確認すると、まさに6時24分だった。普通は10分ぐらいずれるのだけど、なんだか怖くなってしまった。 この特技が人生で役に立ったことはない。寝る前に“明日の朝は6時24分に起きよう”と決めて起きることはできない。起きたときに、今何時間寝たとだいたいわかるだけなのだ。だから当然、寝坊もする。目が覚めて嫌な予感がして、これは完全に遅刻だと思って時計を見ると、ちゃんと寝坊している。「やっぱりな!」強く納得して遅刻で…
2005年11月15日第1刷発行 帯封「楽毅、范雎、呂不韋…魏の全盛から秦の天下統一まで動乱の時代の名将たち」 目次 越の范蠡(はんれい) 魏の呉起(呉子) 斉の孫臏 秦の商鞅 燕の蘇秦 秦の魏冉(ぎぜん) 燕の楽毅 斉の田単 楚の屈原 趙の藺相如(りんしょうじょ) 趙の廉頗(れんぱ) 趙の趙奢(ちょうしゃ) 秦の白起(はくき) 秦の范雎(はんしょ) 秦の呂不韋 秦の王翦(おうせん) これまで読んできた宮城谷昌光シリーズの復習になり、とてもよかったです。 ・戦国時代に貴族や富人の家には床暖房や水洗トイレまで完備し、国には軍事用とはいえ高速道路が走っていた。女性が化粧をするようになったのもこの時…
きゃつは左記のアフィリエイトにより収入を得ています。 きゃつのブログへようこそ。経済成長は教育とイノベーション等が大事ですが、学問だけではありません。スポーツ、ゲームなどのエンターテイメントも国民を元気にし経済発展へも影響します。孟嘗君の「鶏鳴狗盗」のエピソードを見ても分かる通り、各個人の得意分野を全て発掘できる国であるかは重要です。中国はイノベーションでは優れていますが他の部分はどうでしょうか? 先ずはスポーツです。これらも国家プロジェクトとして各国世界No.1を目指す分野です。この点についてはどうでしょうか?まずは2020年、東京大会のオリンピックメダル獲得数について掲載します。 1位:ア…
2022年4月25日初版発行 帯封「組織論からビジネスの極意、人の能力や生き方の美しさまで中国歴史小説の第一人者が歴史から『何をどう学ぶか』を語りあう」『人としてどのように生きるか、人の心をどう動かすか』」 目次 一 歴史に学ぶ 平岩外四 リーダーの決断 丹羽宇一郎 上司の力を知りたければ、部下を見よ 南場智子 人が育つ組織とは 江夏豊 名将の条件 二 歴史を楽しむ 平勢隆郎 春秋戦国について 井波律子 『孟嘗君』と春秋戦国時代 縄田一男 范雎への思い 吉川晃司 『三国志』のおもしろさ 三 歴史の周辺 原田維夫 中国史を描き続けて 津崎史 甲骨文字を辿り、古代人と対話する(司会 加賀美幸子) …
『光る君へ』第二話(めぐりあい)を視聴したので感想を書きたいと思います。今回も良かった点、良くなかった点、学びがあった点について書いていきます。 まず良かった点は3つあります。 1つ目は、大人になったまひろが父親の目を盗んで代筆業に取り組んでいたことです。自らの漢詩や和歌の知識を活かして試行錯誤しながら働く姿は芯の強さを感じましたし、楽しんでいるようにも見えました。 ただ、この時代、貴族階級の女性が普通に働くことは難しかったようで、男のふりをして働いていたのが印象的でした。最初、設定が良くわからなかったので、なぜ低めの声で会話をしているのか不思議だったのですが、物語の後半で合点がいきました。平…
大河ドラマ「光る君へ」面白いですね。正直、紫式部で一年間・・・大丈夫かな・・・って思ってたけど、大河らしく“ぴりっ”としてていいですね。見ていたらあっという間に終わる。 文学少女でしたので、源氏物語は当然(現代語訳を)通しで2~3回読みましたが、今ではすっかり内容を忘れました。 まだ第二話までだけど、中国史好きにはたまらん話が多いねえ。第一話の“馬鹿”の話は、始皇帝の息子の代のエピソード。第二話では「史記」の孟嘗君列伝が出てきた。他にもいろいろ。 「史記」(現代語訳)は数年前に「キングダム」絡みで読みまして、これが2千年前に書かれたとは思えない面白さで。それだけでも読んで良かったけども、こうし…
2009年5月25日発行 表紙裏「古代中国の大国・斉に生まれた孟嘗君は、秦から脱出するさい食客たちによって助けられた『鶏鳴狗盗』の故事で名高い。多様な力が国と人とを動かす混乱の戦国時代にあって、かれは諸国を縦横無尽に歩き、貴賤と交わり、知恵と誠実をもって燦然と輝く存在だった。孟嘗君はまさに戦国時代を体現していたのである。逆境にあって悲観せず、むしろ自らの糧として理想の実現に邁進した孟嘗君の生涯を、作家の目で読み解く。」 目次 はじめに 第一章 戦国時代と四君 第二章 斉国と臨淄 第三章 威王の時代 第四章 斉の二大戦争 第五章 孟嘗君の誕生と父 靖郭君 第六章 稷下のにぎわい 第七章 孟嘗君の…
※これ書いてる人は日本史も国文学も知らない単なる通りすがりの大河ファンです。この部屋の内容に深い意味はなく単なる思いつきとノリと勢いでやっています。なお、自分の覚書も兼ねてるので逐一資料を調べて解説リンクを貼ります。煩雑になりますがご了承ください。 だいたいの印象。 現代語のせりふが登場して、史実を正確に伝えてないのでは?と一瞬戸惑う。 しかし大河ドラマにはめずらしく、一般にあまり知られてない平安時代、しかも制約の多い貴族社会を描くならそのくらいくだけたシーンがあったほうがなじみやすいだろう。 時代考証も地道に誠実にされてる感じ。 そういうカジュアルなイメージづくりと衣装やセットなどの堅実な設…
2022年4月20日発行 帯封「戦乱の世に現れた謎の英傑、その活躍が歴史を創る。中国・春秋戦国時代。王子の身分を捨てた公孫龍の機知は諸将にも知られるようになる。その中にあの楽毅もいた-。歴史小説の第一人者による、血潮燃ゆる第二部。」「周王朝末期、宮廷内の陰謀で命を狙われ姿を消した後、商人となった公孫龍。公子を助け強国趙の信頼を得たが、その後継者を巡る争いに巻き込まれる。君主となった恵文王と親しい公孫龍だったが、先代の父王(主父)は兄・安陽君の側についた。果たして主父の真の狙いは。一方、公孫龍が拠点とするもう一つの国・燕に、魏から楽毅が使者として到着した。公孫龍は、武将としての力量に注目し、楽毅…
2021年1月15日発行 帯封「『これぞ、歴史小説におけるキング・オブ・ザ・キングダムだ』吉川晃司氏推薦! 中国・春秋戦国時代。王子の身分を捨て姿を消した青年は、『公孫龍』を名乗り再び激動の時代に現れた。歴史小説の第一人者が描く、新たな大河物語。最高傑作開幕!」「周王朝末期、弱体化した国を守るため人質として燕に送られることになった王子稜。その途上、父王から託された燕王宛の書翰の内容を知る。そこには、これを持参した王子を殺すようにと書かれていた。王宮内の陰謀に巻き込まれたことを知った稜は、身分を捨て運命を天に委ねることに決める。折しも、強国趙の幼い二人の公子を賊の襲撃から助けたばかり。二公子の臣…
『奇貨居くべし』は、秦の宰相・呂不韋が若い頃に商売を行っていたことで知られます。ある日、秦の太子安国君の子、子楚が趙に人質として送られてきた際、呂不韋は彼を商品に見立て、うまく利用しようと考えます。その後、呂不韋は宰相となり、秦国で大いに権力を振るいます。この故事から、「珍しい品物だから、今買っておけば後で利益を得る材料になるだろう」という意味を持つことわざ「奇貨居くべし」が生まれました。宮城谷昌光氏が手掛けた同名の小説は、呂不韋の波乱の生涯を描いています。キングダムとはまた違う中国の歴史です。2023年:47冊目 評価:☆☆☆☆2023年:48冊目 評価:☆☆☆☆2023年:49冊目 評価:…