フレデリック・グロ「歩くという哲学」を読んだ後に、ジャン=ジャック・ルソー「孤独な散歩者の夢想」を読んでみようと思ったのだが、その前に概略的なものを読んでおこうと思って手に取ったのが、この本。講談社現代新書の「今を生きる思想」シリーズで、このほかにもショーペンハウアー、マルクス、アレント、フーコー、福沢諭吉などが扱われていて、電子書籍だと安価で読めるのがいい。本書は、立教大学教授の桑瀬章二郎さんの手によるものだ。 ちょうど参院選のシーズン。ルソーの著作「社会契約論」は、国の構成員(国家の一員)としての人民主権を論じたものなので、選挙と親和性がなくもない。もっとも、ルソーは「主権は代表されえない…