「孤高の人」2回目読了。初めて読んだ時とかなり違う印象、感想を持ちました。最初に読んだタイミングは、山に行き初めて登山が楽しくて仕方ない頃で、当時は主人公の加藤さん(実在の人物)の健脚さと勢いの凄さ(朝、須磨を出発し六甲山を縦走して宝塚まで行き、そのまま歩いて夜、神戸に戻る等)に驚いて、なんてすごい人かということだけが印象に残ってました。登山の方法やコース、トレーニング方法なんかを中心に読んだんですね。 2回目は、より加藤さんの人物像、考えていた人生の方向性、生い立ちや社会への適合、といった内面が興味深く、また物語の細部(生家の浜坂や住んでる住居の様子など)を地図で見て頭の中で想像してビジュア…