経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み (中公新書) 作者:猪木 武徳 中央公論新社 Amazon メインは経済の話だが、それ以外もなぜそんな社会制度があるのか、どんなリスクに対応しているか、ということが書かれていて面白かった。 副タイトルである「文明社会の制度的枠組み」のほうが内容を表している。 中でも第七章に出てきた「学問、言論の自由はなぜ保障されているか」という話が面白かったので、メモがてら紹介したい。 物事を知る、あるいは自由に発言するということには、「私的」な精神的欲求と、「社会的」効果というふたつの側面が存在する。(略) 私的なレベルでの知る自由・発言する自由は、公共の福…