嫌な思い出は消えないとよくいう。どうやら原始人のころの名残らしく、同じ失敗をして命の危機に陥らない様にするためらしい。そう考えると思い出が急に安っぽくなる気がするので、私はこの説があまり好きじゃない。どうにもロマンに欠ける。 嫌な思い出同様、笑いすぎた思い出ってのも同じレベルで消えない。 これからする話は小学校5年生くらいの時の話になるが、未だに教室の匂いまではっきりと思い出せる。きっと発言した当人は覚えていないだろうが、私の中にはしっかり刻まれているエピソードの一つだ。 アラフォーの現在でも笑えるのだから彼はセンスがいいと思う。 そんな思い出話に付き合ってほしい。 あれは小学校の理科の授業だ…