数年前。下北沢の「しもきたドーン」というライブハウスで行われる「学生落語の大会」で審査員を頼まれた。 この会場は、私が名古屋でお世話になったテレビ局の元プロデューサーとフォークダンスDE成子坂の桶田敬太郎君が、手造りで作った小屋だ。 演劇やお笑いライブの小屋だが、私のプロデュースで噺家の落語会も行っていた。予算が無いこともあって、二つ目の若手有望株にお願いした。 独演会を開いたのは、桂宮治、柳家わさび(当時・二つ目)、柳亭小痴楽(当時・二つ目)、春風亭昇也、春風亭昇々、瀧川鯉八(当時・二つ目)、桂三四郎、一龍斎貞鏡、林家つる子&母の親子会、桂竹千代、三遊亭わん丈、春風亭㐂いち。 真打では、無理…