ブレイク目前、今村翔吾の話題作 今村翔吾(いまむらしょうご)は1984年生まれの、時代小説、歴史小説作家である。デビュー作は2017年の『火喰鳥』(羽州ぼろ鳶組シリーズ)。2019年の『童の神』、2020年の『じんかん』がそれぞれ直木賞候補作に。そして2021年の『塞王の楯』ではとうとう直木賞を受賞した。今、最もノっている作家のひとりと言えるだろう。 本日ご紹介する『八本目の槍』は2019年刊行作品。第41回の吉川英治文学新人賞を受賞している。ブレイク目前の今村翔吾作品ということになる。 八本目の槍 作者:翔吾, 今村 新潮社 Amazon 新潮文庫版は2022年に登場。カバーデザインが一新さ…