2022年度、宇都宮市民芸術祭の文芸部門にて、準市民芸術祭賞を受賞した短編小説【ザッツ】です。2019年から執筆することになり、4年目のチャレンジにて一定の結果を出せたことは自信になりました。 何が正解なのか見えない平成の世界、ケータイがぐんぐん進化する世界、日常がいつまでも続くわけではない世界において、いち青年の成長を描きました。製造業に勤める派遣社員が主人公ですが、業界や雇用形態を問わず、伝えたいメッセージを込めています。 「仕事って何だろう」 私なりに考えました。一読いただけると幸いです。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 派遣社員の今村賢司は、壁に近づき上半分がスポーツカー、下半分が月間予定になって…