2021年11月17日(水)京都の面打たちの能面展があると聞き、京都産業大学ギャラリー「むずびわざ館」へ行ってきた。 一部を除いて写真撮影OKだったので、気に入ったものを以下に掲載。 大月光勲《逆髪》とくに心惹かれたのが、大月光勲さんの《逆髪》。 能《蝉丸》に登場するヒロイン逆髪は、皇女という高貴な身分生まれながらも、逆立つ髪をもつために都から追放され、狂女となって放浪し、逢坂山で弟の蝉丸と再会する。「逆髪(さかがみ)」は、おそらく民俗学的には「坂神」あるいは「境神」に由来するのだろう。蝉丸と男女ペアになって邪悪な者の侵入を防ぐ塞の神(道祖神)だったと思われる。大月光勲さんの《逆髪》は、境界神…