伝統建築家
2010年10月30日、死去。84歳だった。
向日市出身。
江戸時代から続く大工集団の家系に生まれる。
1945年に立命館大学卒業、家業の安井杢(もく)工務店に入社し、数寄屋を中心に伝統建築を手がけた。
千利休の遺構、茶室「待庵(たいあん)」(国宝)の修理をはじめ、国宝茶室「如庵(じょあん)」の移築などに携わる。
ニューヨーク・メトロポリタン美術館に書院を再現するなど、世界に日本の建築文化を紹介した。
1976年(昭和51年)から行われた桂離宮の大修理では現場の責任者として職人を束ねた。