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安楽死

(サイエンス)
あんらくし

末期がんを初めとした「治療不可能」かつ「苦痛の強い」疾患の患者を救済するため、医師などが積極的あるいは消極的手段によって死に至らしめること。
概念は紀元前よりあったが、言葉自体はフランシス・ベーコンが造った。
大別すると「積極的安楽死」と「消極的安楽死」に分けられる。

  1. 積極的安楽死
    薬物を投与するなどの積極的方法で死期を早めること。
    いわば医療の名の下に行われる自殺幇助ということになり、社会からの心理的抵抗は大きい。
    また、日本を含む多くの国では刑事犯罪として扱われる。
  2. 消極的安楽死(尊厳死)
    無意味な延命治療、努力をしないで死に致しめること。
    尊厳を保つ意味からも合理的で社会的に認知されており、実際の医療現場でもひろく行われる。
    自然に死を迎えるという意味でナチュラルコースとも言う。


例として、呼吸の停止した患者に人工呼吸器を取り付け、その後自発呼吸がないのに取り外すのは積極的安楽死となる。
最初から人工呼吸器を取り付けない(心肺蘇生法を施さない)のは消極的安楽死である。
ほぼ同等の行為でありながら片方は認められていない行為となるため、救命・延命をどこまで行うかは事前によく検討して合意を形成しておく必要性がある。

関連語リビング・ウィル

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