公務員のこと、とりわけ主に国家公務員のことをさす。
一般に、事務手続きを主にする職員をこう呼び、現場の警察官や消防士、あるいは国会議員を「官僚」と呼ぶことは少ない。
参照。
こっかこうむいん【国家公務員】
国に雇用されて,国の公務に従事する人。(新辞林 三省堂)
政策を司る、国家への奉仕を使命とする公僕の組織形態。
ヒエラルキー構造を持つ。「官僚制」は中央官庁の公務員に限らず、職務を淡々とこなす拘束力・命令権の強い組織を指す。職場を部署に分け、部長・課長などが統率している企業の企業構造は正に官僚制組織である。
これに対する「ネットワーク型組織」も台頭してきているが、まだまだ主流ではない。
日本では事実上の政策決定権限を官僚が握っているという指摘もあり、また組織の巨大化に伴い、組織の維持と拡大が自己目的化しているという批判も多い。
転じて、キャリアに対して軽蔑する意味を込めた呼び名。
また、縦割り型組織ならびに、特定者が優遇されるシステムを軽蔑する意味、あるいはそのシステムの有する「硬直性」を示す言葉としても使われる。
(例:「官僚的」=「融通の利かなさ」「杓子定規」と同義)