沖縄県宜野湾市は、沖縄本島中南部の中央に位置する市。
沖縄本島中部の東シナ海側に位置し、北谷町・北中城村・中城村・西原町・浦添市に囲まれている。市域の32.7%を普天間飛行場およびキャンプ瑞慶覧で占める基地の街である。
面積は19.70km²、人口は96,500人*1。
宜野湾間切は1671年に14ヵ村をもって設立された。古くから宜野湾は自然条件が備わり、1879年の廃藩置県の結果、沖縄県庁の支庁として中頭郡役所が当村普天間に新設され、続いて郡教育部会事務所、県立農事試験場等の官公署が設立されるなど本島中部の政治、経済、教育の中心地として活気を呈していた。
第二次世界大戦では、当市も壊滅的戦災をこうむったが、野嵩部落が奇跡的に焼失を免れて、本市以南の戦闘地域住民の収容所となり、他の市町村に先んじて終戦処理業務が開始され、1946年5月1日、行政は再び発足した。
その後、普天間を中心に都市化の傾向が著しく、人口も3万人を突破し、1962年7月1日に市制が施行され健康都市「宜野湾市」が誕生した。
市制施行後、41年を経過した現在、人口は8万8千人余と増え、沖縄国際大学、沖縄コンベンションセンターの立地等、情報センターや人材育成交流センターの建設事業を始め、地域開発も着々と進み、近年、那覇市の外延的な拡大等に伴い急速に市街化が進展しつつある。
位置は、沖縄本島の中部西海岸にあって、東シナ海に面し、北には北谷町、東には中城村、東北には北中城村、東南に西原町、南に浦添市と接している。那覇より北に12km、沖縄市より南に6kmの地点にあり、また市内をドーナツ状に国道58号線、330号線、県道30号線、34号線の幹線が通り、沖縄本島の中部および北部を結ぶ交通上の重要な拠点に位置している。
地勢は、比較的海岸線に出入りが少なく、サンゴ礁が発達して遠浅をなしていたが、公有水面埋立により今はその面影はない。陸地は東西6.4km、南北が5.3kmのやや長方形をなし、地形は山岳がなく、概して平坦である。海岸線は低平坦で、国道58号線以東は台地であり、米軍の飛行場となっている。西原町、中城村に接する東南部は110mおよび130mの岳が点在している。地勢がやや平坦のため、北谷町との境界に普天間川、浦添市との境界に宇地泊川がある。
地質は、大別して青灰色をなすシルト質粘土(クチャ)島尻層郡と、これを不整合に覆う那覇累層中の石灰岩部層より構成される。部分的には、国頭礫層もみられる。
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*1:2014年10月31日現在