新緑が眩しい実相院門跡の庭 新緑の時季、叡山電鉄鞍馬線「岩倉」駅からのんびり歩いて20分の実相院門跡に「床みどり」(撮影は不可)を見に行った。 実相院門跡は、鎌倉時代の寛喜元年(1229)に近衛基通の孫である静基(じょうき)僧正が京都・紫野に開いた。その後、京都御所の近くに移ったが、応仁の乱を避けるために、文明6年(1474)に現在の岩倉の地に移転した。 第112代霊元天皇の養子であった義周(ぎしゅう)法親王が門主となった享保6年(1721)、京都御所から大宮御所「承秋門院(じょうしゅうもんいん)の旧宮殿」の一部が下賜された。それらが現存する「四脚門」「御車寄」「客殿」となっている。 比叡山を…