これは、ある社会人のOさんから聞いた話。 Oさんは都内の古い雑居ビルにある、小さな事務所で事務職をしている。 そのビルは全体的に薄暗く、エレベーターの動きもどこかぎこちないような、そんな年季の入った建物だった。 普段から何か不気味な噂があるわけでもなく、Oさんも毎日の仕事場として、特に何も気にせず過ごしていたという。 ある日のこと、Oさんは夕方から急な書類の整理を頼まれ、気がつくと夜の9時を過ぎていた。 周りの社員はとっくに帰宅しており、フロアに残っているのはOさん1人だけ。 「よし、これで終わり」最後の書類をファイリングし、パソコンの電源を落としたとき、フロアは一気に静まり返った。 自分の足…