「手斧始」(ちょうなはじめ)とは、 工事の安全と速やかな進行を祈り、 神前や仏前で執り行う建築儀式です。 今日の起工式に当たります。 「手斧」と書いて「ちょうな」と言います。 「ちょうな」は「ておの」の訛った言い方です。 木材を荒削りした後に、平らにするのに用いられます。 ですから、「手斧」を使う初めの儀式とは、 作業の基本である木造りが始まることを示します。 また、大工が新年に行なう 「仕事始め」の儀式のことでもあります。 特に「手斧」を使う宮大工さん達は、 今もしきたりを守って、 新年初めて仕事をする時は、 鏡餅、神酒、祝い肴を供えて 仕事の安全祈願します。 古くは朝廷にて、 正月五日に内…