最初はぜんぜん家族の話、してこなかった私もしないし。それは私を気遣ってなのかもしれないそれかもしくは私と会ってる時は家庭と恋愛と線引きした時間にしたいのかもしれない生活感は一ミリも漂わず、私の都合で会おうと思えばいくらでも時間をつくってくれるしなんだか不思議な人でも、徐々にほんの少しは話すようになった娘さんが年頃でだれだれのファンだとか、息子さんと野球にいったとか。私を信用してくれるからそういう話をしてくれるようになったと思えば嬉しくもある。そういう時のその人は完全にお父さんの顔に戻り目じりのしわは緩んでいる、なんて可愛い顔なんだろう。守るべきものを大事にしている姿はやっぱりほほえましいよね。…