「今日も一日、誰とも話さなかった … 」 父が亡くなってから十数年、私たちは母に毎日電話していました。 遠く離れた田舎の実家に、一人で住んでいたからです。 電話代がかさむので、途中からケータイの家族間無料通話にしました。 認知症を発症する直前の時期、いつも同じ言葉を聞きました。 「今日も一日、誰とも話さなかった」と。 すぐ隣の方が亡くなり、 もう一方の隣の方は、ご夫婦とも入院。 近所に話す人間がいなくなったのです。 高齢者にとって、集まる場所、話し相手があることは貴重なことです。 かつては、老人会は自分には無縁だと思っていました。 しかし、母のような孤独な高齢者にとっては必要だと痛感しています…