■寄席ば良いのに001「第三回文菊千景」@アートスペース兜座 お友達が今年の春から、落語家の古今亭文菊師匠(以下、敬称略)の公演のプロデュースを始めた。2022年4月、8月ときて、今回の12月が第三回目である。今回は「湯屋番」と「芝浜」。特に「芝浜」が良かった。感想を記す。 古今亭文菊は1979年生まれ、東京都出身。学習院大学卒業の翌2002年に二代目古今亭圓菊(師匠は先々代圓菊である古今亭志ん生、当代圓菊(三代目)は息子)に入門、2012年に28人抜きで真打昇進。 文菊の演じ分けの上手さや情景描写の妙はネットなどでも話題となっている。まだ40代前半と若い落語家でありながら、口座姿に色気や円熟…