(坂上田村麻呂が見た景色@西気賀~寸座間) 掛川からの前半戦は磐田原台地の北の縁を走り、天竜川を渡ると今度は三方原台地を緩々と登り降りしながら進む列車。気賀を出ると車窓左手に浜名湖が見えて来るのですが、この辺りは浜名湖の最奥部。引佐細江と呼ばれる入江に突き出た丘陵部を進んで行く天浜線のレールは、西気賀から寸座、浜名湖佐久米にかけて「寸座峠」と呼ばれる姫街道の要衝を越えて行きます。高台から小さな入江と集落を見降ろす眺め、天浜線で一番の風光明媚な車窓を楽しめる区間じゃないですかね。この「寸座」という地名は、駅名にもなっていますけれども、古くは坂上田村麻呂が東国を目指した際に、あまりにもこの辺りの眺…