三重・伊勢神宮の日本国旗(写真:丸井 乙生) 1936年ベルリン五輪・競泳1500メートル自由形で、寺田登は2位に20秒近い差をつけて圧勝、金メダルを獲得した。身長163センチのずんぐり体型で、海外の選手らを抑え圧勝する姿に、日本人は興奮したに違いない。 寺田をここまで導いたのは、水泳王国・静岡の先輩で、同じく自由形を専門とする牧野正蔵だった。五輪の金メダルだけはかなわなかった牧野の悲願を、愛弟子・寺田がベルリンで見事達成した。 金メダルの数だけ、超人たちのドラマがある。 36年寺田以来金メダルなし! 水泳王国・静岡 牧野正蔵との出会い 牧野の無念 世界記録保持者でもかなわぬ五輪金 愛弟子が師…