人間が尊厳を保って死に臨むこと。
安楽死が「不治かつ末期」で「耐えがたい苦痛」を伴う疾患の患者の意思で適用されるのに対し、尊厳死は「不治かつ末期」の患者の意思で延命治療をストップさせることとされる。このため、安楽死と尊厳死は明確に区別される。
延命行為に対する意思表示としては、事前に宣言する「リビング・ウィル(Living Will)」が有効と考えられている。
日本尊厳死協会による尊厳死の定義は以下の通り。
傷病により「不治かつ末期」になったときに、自分の意思で、死にゆく過程を引き延ばすだけに過ぎない延命措置をやめてもらい、人間としての尊厳を保ちながら死を迎えることです。
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現状の法案の問題点、施行されたときのリスクを指摘する声もあり、障碍者や難病患者への差別やいわれない非難につながる懸念などから反対意見も強く、議論が行われている。
安楽死・尊厳死法制化を阻止する会は以下のように主張している。
生きようとする人間の意思と願いを、気兼ねなく全うできる医療体制や社会体制が不備のまま、「尊厳死」を法制化することは、病に苦しむ人や高齢者に「死の選択を迫る」圧力になりかねない。
声明*安楽死・尊厳死法制化を阻止する会