「あなたの家族ががんのときには本人に知らせてほしいですか?」という質問に、日本人の半数以上がNoと答える という恐ろしい統計は今でも事実か。 日本人が、家族を思いやる優しさから等言いわけして、末期がんでも本人に知らせてほしくないと医師に要請することが、諸外国に比べて多いなら、それは我々が、相手に対して精神的子供である現実の、歴然たる証拠になるとおもう。 もう二十歳過ぎてるから、あるいは後期高齢者だから、当然立派な大人だ といった普段の得手勝手な大嘘は、こういう限界状況で通用しないと「賢く」気づき、日常の化けの皮が剥がれ、自分たちが互いに受容能力の弱い子供だと、自分たちで臆面もなく、認めあってい…