作家。私小説を主に執筆。太宰治に師事。小沼丹、井伏鱒二らによる回想がある。
明治44年浅草生まれ。昭和40年没。著書に『落穂拾ひ』(昭和30年)、『小さな町』(昭和29年)、『幸福論』(昭和30年)、『犬の生活』(昭和30年)、『日日の麺麭』(昭和33年)などがあり、遺稿集として『二人の友』(審美社、昭和40年)がある。
昭和44年に筑摩書房より『小山清全集』が刊行、1999年に増補新装版(ISBN:4480703918)刊。
まず『オリンポスの果実』の人かなあと思うわけですが・・・ この人も忘れてはいけなかった。 全然読めてないのですが、こういうの見たいなあ。 やはり、不遇な最期だったようです。“無頼派”という言葉を改めて噛みしめた。 最初に手に取るなら講談社文芸文庫か。 yoneyumi0919.hatenablog.com
バスに乗って、水郷へ行った。香取、鹿島を見て、土浦行の船に乗った。霞ヶ浦の水の上で日が暮れた。幾艘(いくそう)もの大きな帆かけ船と行き逢った。土浦に着いたら、もうすっかり夜の帳が下りていた。 私は水戸行の汽車に乗った。透いていた。箱の中には四五人の乗客しかいなかった。水戸で私は駅前の宿屋に上り、めしを食った。けれども私はそこに泊るつもりではなかった。私は一休みしただけで宿屋を出た。私は自分のなかにある勘のようなものに導かれて、ただあてずっぽうに歩いた。そのうち、私は自分の心が欲している処へ出た。往来のそこ、ここに女の影があった。私は一人の女のそばを行き過ぎ、しばらく行って引返した。女は私を見て…
太宰治【古典風】 創作メモの断片の寄せ集めスクラップ帳みたいで面白い構成。 手帳の中身そのものや作中作まで出てきます。 作中作はローマの暴君ネロとその母親を描く作品。途中までだけど面白い。太宰治には史劇の才能があったのでは?完成させると『新ハムレット』のような傑作となりそう。 それにしても暴君で有名なカリギュラとネロがそんなに身近な関係にあったとは知らなかった。 メインの登場人物となる美濃十郎伯爵と尾上てるの関係は、よくある太宰作品パターンのドロドロした爛れた関係になりそうなところ、辛くも危ない所を超えなかったというところ。 最後、 「みんな幸福に暮した。」 と強引にまとめています。 こういう…
浅見淵の著作をこれほど大事に所持し続けてきた読者が、今どきどれほどあるものか、私には想像がつかない。尾崎一雄や丹羽文雄といった時代の、早稲田系の作家にして文芸批評家だ。穏やかで洒脱な人柄が随所ににじみ出たような文人である。 戦前に刊行された小説集や作家論集については、髄の部分が精選されて、後年『著作集』全三巻にまとめられた。当然ながらまとめ切れてない部分もある。が、それらを拾う古書歩きの作業は、年月的労力的そして財布的にも、容易ならざるものだった。想い出深い。 もっとも広く読まれたのは『昭和文壇側面史』だろうか。これ一点だけは文庫化されてあるので、今後も広く読まれてゆくだろう。表面史でも裏面史…
昨日の夜に放送のあった「なんでも鑑定団」には、太宰治のハガキがでてくる ということで宣伝されていました。この番組は毎週録画して見物をしているので ありますが、文学ネタというのは興味がわくことであります。 太宰治のハガキ四枚ですが、太宰のファンという若い男性(当時)に宛てられた もので、受け取った男性は亡くなって、その方の娘さんからするとお舅さんにあたる 方が鑑定依頼をして来たとのことです。 この男性は、どうして太宰のハガキが、こちらにあるのかは良く知らないという 設定になっていました。(たぶん、そうなのでしょうね。) 結局、このハガキは依頼人の予測を大きく上回った評価となったのですが、太宰 は…
8月に入って、すぐ9月が来ちゃう。そうなると例年の事だけど、今年は特に東京都知事選挙があって、関東大震災の虐殺デマが賑わしくなって来る。 小池知事は朝鮮人慰霊碑への追悼文を送る送らないで矢面に立たされてたから、送るであろう蓮舫が落選した鬱憤を左系は晴らすべく殊更に騒ぐ。 NHKが朝ドラで関東大震災時に朝鮮人虐殺があったと放送。この虐殺の人数が今では6千人に増えて根拠のない数字だから騒ぎになってる。 #虎に翼 が朝鮮人虐殺に触れたのを賞賛したら、物凄い数のウヨが湧いた。ドラマで放送すると事実になるのかなどと。検証なしで朝ドラをやると思うかってなもんだが、あの虐殺をなかったことにしたい人がこんなに…
比企交響楽団 アンサンブル・スペシャル・コンサート -比企交響楽団公園20周年記念- 期日:2024年3月10日(日) 会場:東松山市民文化センター 指揮:久保田 洋独奏:小山 清 バソン(越生町出身) 独奏:松本聖菜 ヴァイオリン(東松山市出身) 当日配布のパンフレットによれば、この演奏会は「バソンのスーパーソリスト小山清氏を迎え、また東松山市出身の若手ヴァイオリニスト松本聖菜さん、そして管楽器の魅力を紹介したいと欲張った企画」であるそうです。<曲目>1.フンパーディンク:ヘンデルとグレーテルより「夕べの祈り」2.久保田 洋 編曲:「春のうた」3.リヒャルト・シュトラウス:13管楽器のための…
世界を駆け抜けたバソン奏者 小山清氏を迎えて(越生町出身) 比企交響楽団公演20周年記念 アンサンブル・スペシャル・コンサート の紹介です 知り合いの比企交響楽団の団員の方から、上記コンサートの案内がありましたので、ここに紹介します。わたしも、このコンサートを楽しみにしています。この記事をご覧のみなさまも、クラシック音楽のひと時を楽しみませんか。3月10日です。 隣町の越生町出身のバソン奏者 小山清氏を迎えての演奏会でもあります。小山氏はパンフレットにあるように、世界的なバソン奏者でもあるそうです。同じく東松山市出身のヴァイオリニスト松本聖菜氏の演奏もあります。是非どうぞ。期日:2024年3月…
一昨日、昨日、今日と3連休だった。 私の仕事は何人かの同僚とローテーションが組まれているタイプのもので、休日も一般のカレンダー通りではなく普通に平日が休みになったりするのだが、連休というのはそんなに多くない。 しかし今は比較的に仕事が暇な時期なので、今のうちに年休を消化しておけとばかりに休みが増えている。 まあ、3連休といっても特に何をするわけでもなく、無為な休日を3回繰り返すだけなのだけれど、それでもやっぱりちょっと嬉しい。 でもそのちょっと嬉しい分、連休明けで仕事に行く時は単発の休日の時よりちょっとつらい。 3連休だから3倍つらいということはないけれど、1.5倍ぐらいはつらいかな。 そんな…
図書館の書棚で小説を物色するとき、何をたよりに本を選ぶか。ふつうは著者や作品の知名度ではないでせうか。特に著者についてはほとんどが「知ってる名前」を優先して手に取るのではと思います。 前回に図書館を訪れたときは何故か「全然知らない作家の小説を読んでみよう」というアイデアが閃き、この本を借りました。小山清・・知らない名前です。 で、なにげに開いたページに記された短編のタイトルが「をぢさんの話」。 「おじさん」と「をぢさん」のニュアンスの違いがわかる最後の世代と勝手に思ってる自分の好みにぴったりのタイトルです。読んでみれば、下町の貧乏暮らしの日々を描いた、なんということもない作品でした。 作品を読…