さしずめ紋次郎VS子連れ狼、勝つのはどっちだ <反目する一家の片割れが用心棒に雇ったのは、酒に狂い人を斬りまくる鬼神のようなスゴ腕の剣客だった。又兵衛と名乗るその浪人と出会いがしら一瞬、剣を交えた紋次郎だったが、又兵衛には着かず離れず寄り添う千鶴という妹がいた。雌雄を決する勝負の到来を予感する中、明け鴉が鳴く朝もやに立つ紋次郎。対峙する又兵衛の傍らにいる千鶴が紋次郎に告げたのは意外な言葉だった。かくして始まる最後の対決の行方とは> 70年代は、ワイルドな映画全盛の時代でもあり、また劇画の時代でもあった。そして、劇画の世界にはさまざまな時代劇のヒーロたちが活躍した。その代表格は忍者漫画で一世を風…