作家、評論家。一八九四〜一九九四 東京で生まれる。 慶応大学卒業。 芥川龍之介や菊池寛の知遇を得て、作家として歩み始める。大正11年、鈴木三重吉夫人の妹と結婚。同年、知り合いの講釈師神田伯龍のことを書いた『一枚看板』を発表。これが好評で、文壇に登場した。その後は芸道小説を得意とする人気作家となり、映画化された作品も数多い。 芥川賞・直木賞の選考委員や慶応義塾大学文学部の教授もつとめた。 また、食通としても知られ、著書「食いしん坊」がある。
< 100歳まで生きた健啖家で「食通エッセイスト」としても人気だった作家さんです > 居酒屋さんの8席しかないエル字カウンターで、しょっちゅう顔を合わせる常連の酒呑み男女5人は、みなさん、もれなく「食いしん坊」で、呑んで食べての愉快な仲間たち。 店のマスターが、「旨いって言って、いろいろ食べてくれるのはありがたいんだけどさあ、酒のアテはどれも原価にちょっとしかのっけてないからさあ、儲からないんだよねえ。でもまあ、ガツガツ食べてくれるのを見てるのは楽しいけどね」ってしょっちゅう嘆いています。酒もアテも安く吞み食いさせてくれるイ~お店なんです。 ま、中には1人で中生2杯、レモンサワー8杯とかいっち…
緋牡丹記:有田治、岩田専太郎・画1 1949年(昭24)1月~5月、『朱唇帖』のタイトルで小島政二郎が雑誌「婦人生活」に連載そして中断。 1949年(昭24)6月~1951年(昭26)9月、『緋牡丹記』のタイトルで有田治の草稿のまま、同雑誌に連載を継続。 1954年(昭29)同志社から有田治の全草稿を出版。冒頭の5回分は小島の文とは微妙に異なっている。 有田治は、雑誌「婦人生活」の社長原田常治(1903~1977)の筆名である。筆の立つ彼は雑誌にコラム記事なども載せていたが、実話をもとにした小説の草稿を書き溜めていたのを、小島政二郎が引き受けて『朱唇帖』というタイトルで連載を開始した。これは人…
なるほど:小島政二郎 1956年(昭31)1月~8月、雑誌「読切俱楽部」連載。 1956年(昭31)東方社刊。 雑誌には「巨匠の野心作」という触れ書があった。単行本には表題作の他に短篇4作を収める。 主人公の美青年幸三は、ホテルのボーイとして働いていたが、休日の銀座でスリが掏った財布を取り返して、貴婦人の許に届けた。それがきっかけで彼は雑誌社へ転職する。物怖じしない彼は作家の郡司先生と不思議と気脈を通じる。片や莫大な遺産を継ぐことになった女給の身辺に起る不審な動きなど、全編にミステリーが加味され、更には意表外のどんでん返しまで盛り込まれていた。盛り過ぎかも。☆☆ なるほど:小島政二郎、栗林正幸…
三百六十五夜:小島政二郎 1949年(昭24)日比谷出版社刊、日比谷文芸選集所収。 1955年(昭30)東方社刊。 何と言っても小説は面白いことが第一だと思う。この作品は特に巧みな表現や文言があるわけではないが、筋の展開が思わず読者を惹きつけていく。 終戦直後の1946年(昭21)に創刊された読物雑誌「ロマンス」に連載が始まるとたちまち好評を博し、その雑誌の大幅な売上増に寄与した。1948年には新東宝で市川崑監督によって映画化され、主題歌も流行した。その後1962年にも東映で再映画化されるほどで、映画向きのメロドラマの一つだったと言えよう。雑誌に掲載された「前口上」の文句にも感心する。 三百六…
残り物の皿を舐めまわすように、仕舞いの一滴までをも読み取ったとはとうてい思えぬままに、別れなければならぬ小説ばかりだ。 細部までをも検討する機会など、もはや訪れることもあるまい。実例用例を地道に積み重ねて立証せねばならぬ機会も、ありえまい。かつて深刻な興味を抱いて読んだ作家だとて、選りすぐりの代表作のみを寄せた選集を一冊残せば十分だ。私らの世代で申せば、クリーム色の箱入り「新潮日本文学」があれば、また文庫化された代表作があれば、事足りる。 単行本類にたいしては、造本やら装丁やらに懐かしき思い出もあるが、店仕舞いが優先だ。安岡章太郎を、庄野潤三を、小島信夫を、それに出し残してあった島尾敏雄を、古…
びろうどの眼:小島政二郎 1957年(昭32)東方社刊。 小島政二郎(まさじろう)は市井物、風俗小説が多いのだが、これは異色の探偵小説だった。謎の男から財界人を狙って大金を脅迫する髑髏マークの手紙が次々に届く。その約束や期限を守らない場合は車へ爆弾を仕掛けるなどして殺害される。警視庁の捜査部長も必死に活動するが、一味の組織力に翻弄され、左遷される前に辞職する。ルパンやジゴマの影響を受けた明治大正期の怪盗物の定石を押さえ、特ダネを追う主人公の新聞記者に、兄を殺された映画女優を配した犯人捜索劇になっている。ただし書き慣れた探偵作家たちと違って、彼の文脈の流れは緩やかで、読者を引き込むほどの迫力表現…
こんにちはー😀りあんです ブログに来てくださってありがとうございます 図書館で、文士スタンプラリーを見つけてから関連の本を借りるようになりました 文士コーナーで、私を手招きしていた本‥笑 『食いしん坊』小島政二郎 河出文庫 あそこのあれは美味しいんだよなぁ〜といった内容で(ざっくりすぎる!?) 読むとやはり食べたくなり‥ 行ってきたのは そば所 よし田 ランブル うさぎや 鶴屋八幡 資生堂パーラー まとめ 1・そば所 よし田 ー銀座 明治18年創業の木鉢会にも名を連ねる老舗蕎麦屋さん 入り口はエレベーター上がって、2階にあります 名物のコロッケそばを注文 柚子の香りとねぎ、コロッケ(?)とお蕎…