日本の小説家。作詞家。翻訳家。1973年生まれ。山形県山形市出身。 Fairlifeのメンバーとしても活動している。
小川糸さんの小説「さようなら、私(新装版)」を読みました。感想をネタバレ交えて綴っていきたいと思います。今回はセンシティブな内容を含みますので、どうぞご注意くださいませ。 さようなら、私 恐竜の足跡を追いかけて サークル オブ ライフ おっぱいの森 よもやま話 さようなら、私 「恐竜の足跡を追いかけて」「サークル オブ ライフ」「おっぱいの森」の短編3つが収録された『さようなら、私』。 さようなら、私[新装版] (幻冬舎文庫 お 34-21) 作者:小川 糸 幻冬舎 Amazon 3つの物語の主人公は女性で、何かしらの問題を抱えて苦悩しながらも生きています。タイトルが「さようなら、私」というの…
ツバキ文具店 普段はミステリー小説が好きな私ですが、時々は日常的なお話も読みたくなります。 小川糸さんの作品は今回初めて拝読させていただきました。 もともと文具が好きということもあったため、「文具店」という言葉にひかれて手にとることになったのもこの本と出合うきっかけでした。 はらはらドキドキするようなミステリーに抱く感情とはまた違った、自分の気持ちを落ち着かせてくれる良い本に巡り会えたと感じています。 ■ツバキ文具店の概要 ■代書屋のポッポさんから学ぶこと ■ツバキ文具店のある鎌倉に行ってみたい 【スポンサーリンク】 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || […
目の見えない少女が主人公。母と2人で家に閉じこもり暮らしていたが、ある日突然母が出て行ってしまう。その後何年か1人で暮らし、やがて保護される。 保護された後は周りの助けにより自立して生きていく。 保護されるまでの前半部分は母とのいびつな関係や育児放棄など心がざわついたり、やり切れない気持ちになりましたが、後半は周囲の人や盲導犬との出会い、そして太陽の光、木々や、草花などの息づかいに支えられて力強く生きる姿に人間の力、自然の力のすごさを感じました。 ただ、盲目の少女がなぜ誰にも発見されずに1人で生きられたのかが不思議です。
ホモ・サピエンスの歴史はおおよそ30万年。その間ずっと命を繋いできました。 病院も道具も無い時代でも人々は子どもを産み、育ててきたのです。 今は医療のおかげで比較的安全に出産ができるようになりました。その代わりに何か大きなものも失ってしまっているのかもしれません。 南の島にあるつるかめ助産院ではその何かが少しだけ残っています。 何もかもを包み込む自然とそこでのんびり暮らす人々。問題を抱えた人々が、お互い触れ合うことで次第に変化し、固いものが溶解してゆきます。 現在地方では、子どもを産む場所がどんどん少なくなってきています。 つるかめ助産院は解決につながるヒントにもなりそうです。 「大きい木には…
こんにちは、めめです。 1/19 (金) 暇だったのもあってかずっと眠い。有休も残っているんだから午後帰ってもいいかなと思うがずるずる残ってしまう。家に帰っても眠いので最低限のことだけ済ませて一回寝て、21時過ぎに起こしてもらった。意味分からない時間に起きて眠れなくなるくらいならやらなくてはならないことが出来る時間に起きていた方が良い。とりあえず家事を終わらせ、23時半にジムへ行った。 1/20(土) 運動後は良く眠れる。今日は図書館にも行けたし、今年初カレー(とチーズナン)も食べることが出来た。久しぶり近所のお店に行ったら混んでいてちょっと嬉しかった。帰宅後は小川糸の「サーカスの夜に」を読ん…
こんにちは、めめです!!!睡眠についてうだうだ悩んでいますが(詳細は読書日記)、なんとか過ごしています。まあ、生きていけるのでなんでもいいんですけどね。投げやりなんではなくて、引き続き興味希薄でボーっと生きております。さて、今週の読書記録になります! 今週はズドーンと重いものから読み始め、徐々にポップなものへ。そのまま書くと綺麗ごとかよと思うことも物語として書かれていると確かになと腑に落ちたり、納得することがあります。学ぶために読書をしているわけではないですが、知らぬ間に学べているんですね。では、行ってみましょう!!! 1.私の消滅 著者:中村文則相手をコントロールし、洗脳させることを意図も簡…
リボン (一般書) 作者:小川糸 ポプラ社 Amazon 「リボン」 小川糸(著) ポプラ社 あらすじ 時に悲しい思いをしたとしても、生きる事は素晴らしい まとめ こんな人にオススメ こんにちは、ちわぷ〜です! 思わず激動の年になってしまった2024年。 こんな時代だから、優しい物語を。 というわけで、最近読んだ作品がぴったりかと思いましたので、ご紹介いたします☆ 「リボン」 小川糸(著) ポプラ社 あらすじ 不思議な関係性の祖母と幼い孫は、二人で卵を孵し、一羽のオカメインコを育てる。 リボンと名付けられたその鳥は、ある日広い空へ飛び立ってゆく。 そして、リボンは様々な人々と出会い、心を癒して…
こんにちは。昨年6月末で定年退職を迎えた独身男性です。今回は小川糸さんの「ライオンのおやつ」を読んだ感想です。
小川糸氏の「とわの庭」を読みました。 主人公は生まれながらにして盲目で、唯一人愛されていた母親にも捨てられてしまいます。25年間、外界と一切関わること無く生きていた彼女ですが、世を憾まず、己を憾まず、そして母を憾むこともなく自分の人生を取り戻していきます。 モティフ、作因としては暗澹とした物語になりそうですが、盲導犬のジョイと人生を切り拓く主人公はまさに「光そのもの」。読後感は爽然とする佳作でした。 唯一残念なのは、巻末の解説が的を射ていないことでしょうか。無くてもよかったかな。 ランキング参加中読書
12月は年末の大掃除や手続きや飲み会等で時間が取れず読書が進んでいませんが、少し前に読んだ本が良かったので、本の紹介です。 にじいろガーデン 作者:小川糸 にじいろガーデン (集英社文庫) 作者:小川糸 集英社 Amazon にじいろガーデン (集英社文庫(日本)) [ 小川 糸 ]価格: 814 円楽天で詳細を見る この本を読んだきっかけ 作者の作品が好きなのでまだ読んでいなかったこちらの表紙に惹かれて読むことに。 こんな人におすすめ 作者の作品が好きな人 感動したい人 田舎暮らしに憧れがある人 感想 あらすじを読んでいなかったのでまず設定に驚き。でも驚いていることにまだ自分は多様性を受け入…
実は 春は好きじゃない 何か新しいことが始まるのって結構しんどい ↑(心の声) 可愛いイラストと はるのことば はるがたくさんつまった本 訳者の小川糸さんが 〜春はとてもすてきな季節〜中略〜生きていくことも 同じかもしれません。たとえどんなにつらいことがあってもいつか必ず春はやってくるのです… …と語ってみえます 冬が好きな私は春がちょっと苦手 新しいことが始まる春、新しい環境、新しい顔ぶれ 緊張しながら通う道 でもこの本は 春はいたるところに命が芽吹く、 ありとあらゆる風景が、世界中が 魔法のように生まれ変わる…と 私たち人間だけじゃなく 森や野原、草花や動物 小さな虫までもが呼吸を始める……
読むこと#33 小川糸『サーカスの夜に』 「得意なことは」 「小さいこと」 13歳の主人公「僕」は、 10歳で身体の成長が止まったまま。 幼いころ飲んだ薬の副作用で、もうこれ以上大きくなれない。 そんな主人公がサーカス団に入団し、成長していく物語。 トイレ掃除や、コックの手伝い。 ちょっと胡散臭くてだらしない、でも人情深くて芸に真剣な団員たちに囲まれて、 日々の仕事を一つ一つこなしていく。 この周りの人たちが、どうにも魅力的! 読み終える頃には、きっとお気に入りの誰かができてる。 彼らは本名は教え合わず、自分のソウルフードを名前にして呼び合う。 トロとかキャビアとか、テキーラとか。 それもイイ…
以前からタイトルをよく目にしていて、いつかは見よう見ようと思いつつ結局は見ていなかった「かもめ食堂」。今回、満を持して鑑賞いたしましたので、ネタバレ交えて綴っていきたいと思います。 あらすじ 感想 あらすじ フィンランドのヘルシンキで「かもめ食堂」という小さな食堂をオープンした日本人女性のサチエ。けれどお客さんは全然で、通ってくれる客は日本文化に興味のある青年・トンミだけでした。トンミは日本アニメにも興味があるようで、サチエにアニメ『ガッチャマン』のオープニング曲について尋ねます。歌詞の序盤こそ思い出せるけれど、どうしてもその先が思い出せずに悶々とするサチエ。 立ち寄った本屋でも曲のことが頭か…
小説の世界で楽しむ、その楽しみ方といったことそれは、その小説を読む人の数だけあっていいと思います 昨年から、小川糸、森沢明夫という、作家の作品に出会うことができたのは、とてもうれしいです小川糸については、テレビでした。NHK 「趣味どき」という番組で、キッチン、およびその持ち主を紹介していくというストーリィがあり、昨年小川糸が登場しました キッチンと、その人を知るというのは、私にとってはとてもいいもの、に見えます。単純に自分が大事にしてること自分が好きなこと、これが共通なのだと、すっと理解が進みます キッチンが好きということはほとんどの場合、友人なりを自宅に招いて会食するのが好きということがあ…
痛めている右肩から背中の辺りが今日で4日目となり、労わりながらゆっくり過ごしています。 始まりがちょうど休日の朝で、洗濯や食事など夫にサポートしてもらい、以前よりはるかにできないことを手放すことができるようになったと思います。 まだ少しは罪悪感はありますが… 以前はできない罪悪感でいっぱいだったのが、今回はそれよりも受け入れてもらっている感謝の気持ちの方が大きくなっているなぁと気づきました。 まだ少し残る罪悪感も、大丈夫だよ、できない私も受け入れてもらえているよ、と癒して手放していきたいと思います。 この痛みとは関係なく、ここ最近、箸を持つときや、眉を描くとき、歯みがき、洗濯干しなど、できる範…
おもしろい小説を読みたい! というわけで、歴代の「本屋大賞」受賞作品とランキング作品をすべてまとめた。表紙画像クリックでAmazonへ、あらすじやレビューも確認できるのでご参考まで。 それではいってみよう! 2024年 本屋大賞『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈 「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。 成瀬は天下を取りにいく 「成瀬」シリーズ作者:宮島未奈新潮社Amazon 2024年 ノミネート作品(2…
病院の待ち時間は本を読む 私は、定期的に病院に通院しているのですが、予約していても、時間通りに診察の順番が来ない時もあります。その時のために、必ずといっていい程、本を持っていきます。 家には、まだ読んでいない本がたいてい何冊かはスタンバイしています。 その中から出かける前に選んで、バッグの中に忍ばせます。 診察は、早く終わるに越したことはないのですが、待ち時間が長くなるときに時間を持て余すよりは、有意義に時間が使えます。 「とわの庭」を読んで感じたこと 最近読んだ本は、小川 糸さんの「とわの庭」です。自分が周りと比べてなにかが足りなかったり、できることが少なくても、それを受け入れて、自分ができ…
『リボン』小川糸 著 生きること。 ([お]5-4)リボン (ポプラ文庫 お 5-4) 作者:小川 糸 ポプラ社 Amazon やっとの思いで携帯を新調した。スマホを使い始めたのはまだ海外に居た頃だった。通信会社はそれぞれの国でそれぞれのプランを持ち、その差は結構大きかったりする。料金形態も異なるし、カバーエリアの差によりそれぞれの通信会社ごとに1台ずつスマホ持ってるよという地域に出かけたこともある。海外ローミングが激安な国もあれば、とんでもない金額になる国もある。その点では日本はまだまだ基本料金が高額ですね。 数年前に帰国した時、選択肢がありそうでなさそうな日本の「事情」がなかなか把握できず…
「罪の声」以外は心安らぐ、どこかしみじみと懐かしい本ばかりでした。 自分としては少し気持ちがいらだっていた3月。読む本で意外と気分が変わるもので す。図書館の順番待ちの本も含め、新しい年度のスタート月4月も、前向きになれる本 を読もうと思います。 読んだ本の数:8つるかめ助産院 人が斬られたり亡くなることが多い本が続いた後なので、「生まれる」話を読みたかった。数年前に見たテレビドラマもよかったし。自身の2度の出産を思いだし、辛いけれど悪い経験ではないな。もう1度くらい・・などと孫のいる身で思ったり。教会の前に捨てられたまりあ。助産院の先生をはじめ、島の人々の暖かい体温の中で、出産を経てしっかり…
今日から4月、新年度のスタートですね。 リタイア生活邁進中のオババには、4月に入ったからといって、昨日と何一つ変化はありませんが、 気持ちだけは新たに、今日から今年の旅行記を書いていきたいと思います。 JR九州のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の運行が開始されてから、 10周年を迎えたそうです。 それを記念して、「ホテルニューオオタニ」で、 同窓会が開催されました。 運行7周年の7月7日に予定されていた同窓会が、コロナで中止され、 それ以降の開催になります。 こうして乗車した後も、きちんとアフターケアをしてくださるなんて、 これぞJR九州!という感じがします。 ということで、福岡から出…
食堂かたつむり (ポプラ文庫) 作者:小川糸,石坂しづか ポプラ社 Amazon 丁寧に暮らしたい、というよりは地に足をつけてどっしりと精神的に落ち着いて暮らしたい、が自分の願望に近いのかもしれません。 3月の慌ただしさが過ぎ去ったらおうちをすっきり片づけたい欲が高まってきた。 無駄なものを削ぎ落として、よりシンプルに、より自分のお気にりだけに、より厳選して、シャープに生きていきたい。 おやすみなさい。
思い出のマーニー ジョーン・G・ロビンソンという作品がとても好きです 主人公、十代前半、の、孤独と再生の物語と言っていいと思います 最近好きになった、小川糸にもあることだと認識するのですが再生の物語、ということ、ここに「救い」があるのだと認識します こうした再生の物語というのは、今の時代の生きづらさということを、やわらげてくれるとも見えますそれだけ、生きづらさが、大きいとも言えます 先日、ある人から質問されて、自分が十代だったころといまとなにがちがうのかと、問われましたそれは、と、答えたのが、私が十代の、昭和40年代、50年代というのはおそらく相当数の人がこれから世の中、そしてそこで生きてる自…
鎌倉に行く時の私のガイドブックは、小川糸さんの「ツバキ文具店の鎌倉案内」。作中に登場するお寺や神社、飲食店などが紹介されている。 妙本寺も本の中に出てくるお寺の一つで、比企一族ゆかりのお寺。 雨が降っていたのでほとんど人がいなかったけど、祖師堂にウェディングの写真撮影?と思う人たちが。寒い中大変だったろうな。 祖師堂の前にはカイドウの木があると「ツバキ文具店の鎌倉案内」に書いてあり、花が咲くころに見てみたいとずっと思っているけど、花の時期は鎌倉に行くことがなくて未だ実現できていない。そもそもカイドウの木がどれかいつもわからないんだよな💦 妙本寺はいつ行っても静かで心落ち着く場所。 www.my…