勝尾金弥『『七一雑報』を創ったひとたち:日本で最初の週刊キリスト教新聞発行の顛末』(創元社、平成24年11月)。これは、近く発行される『近代出版研究』第4号(皓星社発売)に明治期のとある雑誌について書いた関係で読んだ本の参考文献に挙がっていたものである。明治8年12月27日神戸で創刊された日本初のキリスト教系週刊新聞『七一雑報』の編輯長だった村上俊吉の経歴が面白かった。福沢諭吉や早矢仕有的とも交流があった。 俊吉は、弘化4(1847)年小田原藩の藩医福地貸庵の子として江戸で生まれ、大正元年*19月に自伝『回顧』(警醒社書店)を刊行している。勝尾著68頁に載るその『回顧』の挿絵について書かれた記…