id:amyo 1977年生まれ。東京大学文学部言語文化学科英語英米文学専修課程を卒業したあと、同大学の大学院総合文化研究科の修士課程、博士課程に在籍。2007年10月から東京学芸大学教育学部の専任講師。2011年7月から同大学准教授。専門はアメリカ文学・文化、現代日米演劇。 一般の書店で入手できる主要な業績としては、 篠儀直子との共訳書、トム・ルッツ『働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち』(青土社、2006年)
働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち
table { border-collapse: collapse; } th { border: solid 1px #666666; color: #000000; background-color: #ff9999; } td { border: solid 1px #666666; color: #000000; background-color: #ffffff; } 当ブログではまもなく、池澤夏樹=個人編集 世界文学全集を全巻読了する見込みです。 そして次なる目標(?)として、白水社様より好評刊行中の海外文学シリーズである、「エクス・リブリス」の全巻読破を計画中です。そこで今回は、…
日本を代表し、世界中で読まれている村上春樹作品。卓越した比喩と、謎めいたストーリー、ムラカミワールドとしか形容のできない唯一無二の世界観、村上春樹の魅力を語り出すとキリがない。 村上春樹作品が持つ雰囲気は映像化するのが難しいと思うのだが、これまでにいくつか映画化されている。映画によっては忠実に映画化したものと独自の脚色を加えたものがある。村上春樹原作の映画を紹介しよう。 風の歌を聞け 100%の女の子・パン屋襲撃 森の向う側 トニー滝谷 神の子どもたちはみな踊る ノルウェイの森 バーニング ハレナイ・ベイ ドライブ・マイ・カー 番外編 『ドリーミング村上春樹』 番外編 『村上春樹 映画の旅』 …
一条真也です。『村上春樹 映画の旅』早稲田大学坪内博士記念演劇博物館監修(フィルムアート社)を読みました。「早稲田大学演劇博物館 2022年度秋季企画展『村上春樹 映画の旅』」の公式図録です。村上春樹による寄稿「自分自身のための映画」が収録されています。 本書の帯 本書の帯には「小説家 村上春樹の創作活動に映画が与えたもの」として、「通っていた映画館や学生時代に読んでいたシナリオ、エッセイや小説のなかに登場する数々の映画、そして小説を映画化した作品などに冠する豊富な資料を辿りながら、村上文学と映画の世界を旅する展覧会の公式図録。監修 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館」「村上春樹書き下ろしエッセ…
ユリイカ2022年9月号 特集=Jホラーの現在 ―伝播する映画の恐怖― 作者:高橋洋,大島清昭,小中千昭,佐々木友輔,田辺青蛙,かぁなっき,寺内康太郎,皆口大地 青土社 Amazon ❖インタビュー恐怖の感覚のありか / 高橋洋 聞き手=宮本法明 ❖どこから来たのか、どこへ行くのか母娘と「うつす」こと——高橋洋の映画世界における女性性の考察 / 木下千花生まれることは呪われること——Jホラーの妊娠をめぐる表象 / 宮本法明「復興運動」としてのJホラー——幽霊映画の埋もれた水脈とシネマの妄想 / 横山茂雄〈怖れるもの〉から〈怖れられるもの〉へ——『霊的ボリシェヴィキ』の霊術的根拠 / 栗田英彦 …
一条真也です。東京に来ています。24日、赤坂見附の定宿にチェックインしてから、早稲田に移動。久しぶりに母校の早稲田大学を訪れました。 早稲田大学の大隈講堂の前で キャンパスの銀杏がとても綺麗でした。ブログ「ホームカミングデー」で紹介した2011年10月16日以来ですから、じつに11年ぶりの母校訪問です。早稲田大学演劇博物館(enpaku)で開催される2022年秋季企画展を鑑賞するためです。この日は、早稲田カラーであるダークレッド(えんじ色)のコーデで決めました。 早稲田大学演劇博物館の前で 「村上春樹 映画の旅」のポスター enpakuの2022年秋季企画展は、「村上春樹 映画の旅」です。公式…
一条真也です。12日の朝、那覇のホテルの客室で目覚めました。朝食を取ってからチェックアウトし、冠婚葬祭施設の建設候補地を視察してから那覇空港へ向かいました。サンレーの東専務も一緒です。わたしたちは、北陸へ向かうのです。 那覇空港の前で 那覇空港のラウンジにて グアバジュースを飲みながら読書しました 村上春樹 映画の旅 作者:村上春樹,アーロン・ジェロー,長谷正人,髙村峰生,小澤英実,木原圭翔,岡室美奈子,イ・チャンドン,濱口竜介,川﨑佳哉 フィルムアート社 Amazon 那覇空港はものすごい人の多さでしたが、わたしはチェックインを済ませるとJALのラウンジに入りました。そして、グアバジュースを…
村上春樹作品にはよく映画が登場する。映画そのものが登場するときもあれば、比喩表現として登場するときもある。村上春樹作品は映画から多大なる影響を受けていると言われることも多い。最近では村上春樹と映画の関係について考察した「村上春樹 映画の旅」という展覧会も開催されていた。 村上春樹と関係がありそうな映画監督としてはジャン=リュック・ゴダールが思い浮かぶ。 ジャン=リュック・ゴダールは、新しい表現技法を追求したフランス映画の潮流・ヌーヴェルヴァーグの巨匠だ。ジャンプカットや手持ちカメラ、書物から引用、原色を多用した色彩の演出が特徴である。「小さな兵隊」や「勝手にしやがれ」、「女は女である」、「アル…
昨日に引き続き、今日も友人の住む長野市軽井沢を旅してきた。午前中から友人の案内でおすすめの場所を巡る。一人旅では行かない場所、そして行ったとしてもそれほど楽しめない場所ばかりで、かなり新鮮な体験が続いた。詳細は後日書く。 ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集 (文春文庫 む 5-15) 作者:村上 春樹 文藝春秋 Amazon 午後からは3時間ほどかけて静岡に戻った。途中で山梨県の清里など観光地を通過するも、トイレ休憩程度の寄り道しかできなかった。なにしろ寒くて、お店の多くも閉まっていたので。 でも念願の野辺山の天文台を(外観だけだが)見ることができて嬉しい。次は見学コースを歩い…
午前中は冷たい雨。午後には晴れて、いささか蒸し暑い。 手元の記録では、午前と午後で温度差が6℃を超えている。昼夜ではなく昼間でここまで大きな差があるのは、珍しい気がする。 寒暖差のせいだけではないと思うが、なんとなく元気が出ない。わざわざ外出して混雑のなか買い物や行楽やイベント観覧をする気になれないのだ。 たぶん体力が落ちている。昨日まではワクチン接種後の発熱があった。家事をすれば埃を吸いアレルギー(くしゃみや咳)も出るし、薬を飲めば眠くなる。そもそも最近は自転車にも乗れていない。体力不足と気力不足がひどい。 ifの世界線 改変歴史SFアンソロジー (講談社タイガ) 作者:石川 宗生,小川 一…
https://twitter.com/harukimurakami_ こんにちは、ハクです。 Yahoo!Japanニュースで、これを知りました。 村上春樹さん、今年もノーベル文学賞ならず…06年から最有力候補と国内外で取りざたされる スウェーデン・アカデミーは6日午後1時(日本時間同午後8時)、2022年のノーベル文学賞を発表し、日本の作家・村上春樹さんは今年も受賞を逃した。受賞したのはフランスの女性作家・アニー・エルノーさん。 村上さんは今年6月、フランスの「チノ・デルドゥカ世界文学賞」の受賞者に選ばれた。その際、審査員長は「きっとノーベル文学賞を受賞するが、この賞でも称賛しないわけには…
入院前後にきっちり間に合うようにしないといけないことが出来て、そちらのほうがドキドキしている。こうやって、怖いものを分散したりずらしたりする、いつも。そのやりくちも自分で分かってきている、その自分を見ながら別の手を編み出そうとし続けている自分もいる気がする。 怖いものというのはほんとうに個別具体的で、それぞれに聞いてみないときっとほんとうに分からないし、誰も誰かの怖がるものをばかに出来ない。わたしの怖いものや怖がり方は滑稽だなと思う。ほかのひともそうだと思う。 すっかり生理不順になっていたけれど、入院前に来てかなり安心した。体調がいつもまずここに現れるし、やっぱりとても分かりやすくて、信頼して…
彼女の体とその他の断片 作者:カルメン・マリア・マチャド エトセトラブックス Amazon 『彼女の体とその他の断片』カルメン・マリア・マチャド著 小澤英実訳 小澤身和子訳岸本佐知子訳 松田青子訳を読む。 クィア(奇妙な)味の短篇集。リチャード・ブローティガンの作品を読んだときのような、リディア・デイヴィスの作品を読んだときのような。でも、違う。性的なシーンを描写しても過激、生々しい、痛々しいとは思うが、エロティックさは、さほど感じられない。それは、ぼくが男だからなのだろう。 既存の小説を解体、超越したポストモダンフェミニズム文学。ちょっと大仰かも。各篇のストーリーを書いてもあまり意味はないん…