新世界の拒絶 竹内の執着、レイナの悲鳴 聖域の綻び 増田理容店の囁き 増田理容店の囁き 逃亡者の影、新大阪へ 新世界の拒絶 「すんまへん、刑事さん。うちは客のプライバシーが売りなんですわ」 通天小町のロビーに、従業員の冷ややかな声が響く。工藤が現場周辺での再度の聞き込みを試みるも、返ってくるのは判で押したような拒絶の言葉ばかりだった。事件が起きた302号室の凄惨な光景とは裏腹に、建物の外側には鉄壁の沈黙が張り巡らされている。 工藤と立花は、一旦建物の外へ出た。新世界の冬の風が、現場の熱を奪っていく。 「……工藤さん、周辺の店舗でも同じです」 立花が眉をひそめて戻ってきた。 …