男子高生の外村はある日学校の先生に頼まれ、来客を体育館に案内すると、来客はグランドピアノを調律しだした。 調律師という職業も知らなった外村は、ただただ来客が変えていくピアノの音に魅せられて…! 【ネタバレ】 表紙のデザインからして暗い内容かと思ったけど、とても繊細で暖かい話だった。 私自身、調律師という職業は軽く知ってたけどそこまでガチ目に触れてきたことはなかったので、これを読めてよかった。 外村は森や牧場とのかかわりが密な環境で育ってきたので、音に対する感じ方も独特で面白かった。 性格も気性は荒くなく淡々としていて、でも人に対する優しさはあって…、とこの小説自体がそんな雰囲気をまとってた。 …