231.レーエンデ国物語 喝采か沈黙か/多崎礼 辛いだけの記憶なら忘れてしまったほうがいい。だが辛すぎる記憶は癒えることのない傷になる。忘れたくても忘れられない。(p.140) レーエンデ国物語 喝采か沈黙か 作者:多崎礼 講談社 Amazon 聖都の下町にある劇場で生み落とされた双子の兄弟は、失われた歴史を探す旅の最中に知りえた真実をもとに、世界を変える一世一代の舞台の幕を開ける、多崎礼のファンタジー小説。 銀呪の地・レーエンデの歴史を紐解く『レーエンデ国物語』の第3幕で描かれるのは、抑圧された社会で華ひらいた芸術や文化をもって、変革を起こそうとするものたちの姿だった。 芸術と色欲が咲き乱れ…