『隋書』倭国伝の「秦王国」ってどこの話? 『隋書』倭国伝には、607年に遣隋使の小野妹子が倭国から隋にやって来た翌年に、今度は隋の使節・裴世清一行が小野妹子に同行して倭国を訪れたことが記されています。 一行は百済国に渡ってから済州島を南に望み、壱岐を通って筑紫に到着していますが、その後は東に向かって秦王国に着いたとあります。 また竹斯国に行き、また東へ行って秦王国に着く。そこの人は華夏と同じようである。そのため、夷州とするも、疑わしいところを明らかにすることは出来なかった。そこから、さらに十余国を経て海岸に到達した。竹斯国から東の国はすべて倭に従属している。 (『隋書』倭国伝 ) そして、この…